2007年04月22日

真島の基本書と過去問題集を少しやってみて思ったのは、分らないところを解決するのにものすごい時間がかかるということだ。

これは独学の初学者なら誰でも経験することだろう。
分かっている人に聞けばあっという間なのに、インターネットで調べたりしているとすぐに時間が過ぎてしまう。学習の初期の段階では、本当に小さなことでも疑問がたくさん発生するのだ。真島の基本書にさらりと書いてあることでも、2通りの意味のとりかたができるような場合がある。そういう時、運が悪いと独学者は迷路に入り込んでしまう。

本当ならこの時点で独学を諦めて、通学か通信の予備校にでも入れば良かったのだと、今になって思う。もし、そうしていれば、初回受験での一発合格も可能だったかもしれない。

だが、その時の私はまだそこまで社労士という資格を本気で信じていなかったし、受験を思い立ってからわずか2週間ほどで、いきなり高額の出費を決意するほどには、社労士試験というものを理解していなかった。独学の困難にぶつかってもなお、独学で合格した人も大勢いるのだから、自分だってがんばれば独学でなんとかなるはずだと思っていたのだ。

そこで私がやったのは、ネットで無料の情報を集めてみることだった。

社会保険労務士をめざす人応援ホームページ

ここには受験向けの掲示板があり、しかもnemuta先生という有資格者がとても分かりやすく質問に答えてくれる。もちろん無料で。
実際に私も何度か質問を書き込んでみた。
自分が理解できないことを知らない相手に伝えられる文章を書くだけでも時間がかかる。
はたしてその翌日、掲示板を開いてみると、ちゃんと答えてくれているではないか!
小さなことかもしれないが、誰も聞く相手がいなくて困っていた私にとっては実に感動的だった。しかもnemuta先生の知識の量と理解の深さはハンパではなく、私のつたない文章からきちんと疑問点をつかまえて、見事に説明されていた。
正直言って、無料でなぜここまでしてくれるのか理解できない。
ただ、掲示板の履歴を読んでみて分かったのだが、ちゃんと調べれば分かるような質問をうかつに書き込むと手厳しく叱られるのだ。
だから、質問する側もビクビクである。
ただ、この先生は分からなくて本当に困っている人にはとても親切だ。私もこの時期、nemuta先生の励ましでとても勇気づけられた。

ただ、残念ながらこの掲示板の力にも限界があった。仏のようなnemuta先生も決して暇人ではないため、1日にそう何度も質問はできないし、答えが書き込まれるまでに何日か掛ることもある。そうなるとこちらの学習もストップしてしまう。
知識というものは、色々な要素がからまりあって全体像を構成しているので、土台がしっかり組めていないと積み上がっていかないのである。トランプで作るピラミッドのようなものだ。1か所でも崩れると全体が崩れてしまう。

そんなわけで、次に私が利用したのがメーリングリストだ。

現在はもう廃れてしまったが、このころyahooのメーリングリストで社労士受験向けのものがあり、そこに登録してみた。
ここには常駐の有資格者先生はおらず、受験者同士で質問のやりとりをしたり、情報交換をしたりしていた。当然、質問を書き込んでも正しく的を得た答えが返ってくるとは限らず、徐々に利用しなくなっていった。
ただ、最初のころはそれでも結構役立った。
他の人がどんなふうに勉強を進めているのか、またどんな教材を使用しているのかなど、私の知りたいことが色々とあったからだ。
勉強法ではカセットを聞くという人が結構いた。例えば車や電車での通勤途中にカセットを聞く。それを毎日繰り返していると自然に内容を覚えてしまうというのだ。

私も早速カセットが欲しくなった。だが、どうすれば手に入るかがわからない。近所の本屋で社労士受験向けのカセットなんて置いてないし・・・。
大体カセットの中身がどんなものなのかも良く分からない。
単に通勤時間での学習を目的とするならば、過去問題と解説を読み上げるだけのものでも役に立つはずだ。
とりあえず私はダメもとで、メーリングリストで呼びかけてみた。
「私は初学者で、市販の基本書と過去問題集だけで勉強しています。通勤時間の学習にカセットを取り入れたいのですが、どこで売っているかも分かりません。誰か教えていただけないでしょうか?」
すると、結構答えが返ってきた。なるほど、カセットというのは予備校の通信教育の教材に含まれているのだな・・・。
中に一人すでに合格した人で、昨年使用済みのもので良ければ譲ってもいいという人がいた。
渡りに舟とはこのことだ。
私は心をこめてメールを送った。いくらくらい出せばいいだろう?

そんな私の心配をよそに、その人は無料でカセットを送ってきてくれた。
ダンボールを開けてみて驚いた。1科目につき3〜5本。合計40本以上のテープが入っていたのだ。
基本書1冊と過去問題集2冊だけの教材で勉強していた私は、まずその量の多さに驚いた。
つまり、他の受験者たちは、これだけのテープを繰り返し聞いているのだ。ものすごい学習時間である。

IDE社労士塾

テープに印刷されていた名前を当時の私は全く知らなかった。
これがIDE社労士塾との運命の出会いであった。
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kimmasa1970 at 08:39コメント(0)トラックバック(0)社労士 受験と回想 

2007年04月20日

今日は会社(トヨタ系部品メーカー、某工場)ですごいお婆ちゃんに出会った。

私は今、これまでいた職場とは別の部署に応援に駆り出されている。
今日は朝から、大きな木製の棚を3つほど、班長と二人で解体することになっていた。

ISO14001を取得しているこの工場では、棚ひとつといえども、簡単には捨てさせてもらえない。一辺50センチを超えないように解体、切断して、分別しなくてはならないのだ。

班長に連れられて廃材管理課へ行き、ハンマーとチェーンソーを借りて棚のある場所まで行った。
「じゃあ、俺は会議があるから、あと頼むね」
巨大な棚3つと共に残された私。
仕方がない、やってみるか。
ハンマー片手に棚を壊し始めたが、しばらくやってみて途方に暮れた。
頑丈に作ってある棚はそう簡単に分解できる代物ではなかった。2時間経っても、3つのうちひとつすら分解できない。しかもその後で切断までやらなければならないのだ。
「こりゃ、1日掛っても終わらんな」

うんざりして腰をさすっていると、先ほど廃材管理課で道具をかしてくれたおばあちゃんがやってきた。
そして私が分解した木材をリフト台の上に整理し始めた。
たまに大きめの木材をこちらに放ってよこす。
「これはちっと大きいから、もっぺん切ったって」
なるほど、私がいい加減に済ませるといけないから監視しにきたのだな。
おばあちゃんは、一通り木材を整理するとどこかへ行ってしまった。

まだ丸々2つ以上も棚が残っている。こういう作業は一人でやるのは寂しいものだ。
段々と疲れがたまってきて、手元が怪しくなってきた。そろそろ休憩しようかと思ってた時に材木で膝を打った。
「痛ってーな、ちくしょう」
完全にやる気が無くなった。膝をさすりながらぐったりしているところへ、さっきのおばあちゃんが同じくらいの歳のおじいさんとやってきた。

おばあちゃんは黙ってAMラジオを付け、私とおじいさんに缶コーヒーを差し出した。

おばあちゃんは飛び出た釘を叩いて寝かし、やぜっぽっちのおじいさんが手際よく棚を解体していく。
そこへ通りがかったおじさんがもう一人加わって、1時間程度で解体が終了してしまった。
今度はそこへ、どこかの組の職長がフォークリフトで通りがかった。
「あんた、丁度いいとこに来なすったね。これを向こうに運んだってよ」
おばあちゃんにそう言われても、職長は嫌な顔ひとつせずに廃材を運ぶ。
「おばあちゃんって、すごい顔が利くんだね。あの人職長だよ」
「だってあたしが頼んだら、だーれも断らんもん」
そう言って笑うおばあちゃんは最高に素敵だった。

会社からは何の権限も与えられていないゴミ捨て場のおばあちゃんが、人徳ひとつで色んな人を動かしてしまう。今朝がた仕事を押し付けて会議に行った班長とはえらい違いだ。人と人が、こんなふうに係り合って働けたら、組織も良くなると思うのだが・・・・。
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kimmasa1970 at 00:58コメント(0)トラックバック(1)社労士 期間工 

2007年04月16日

何はともあれ、私の受験勉強が始まった。目標さえ決まってしまうと、あれほど私の心の中に吹いていた寒風はどこへともなく消え去った。そして替わりに目標へと向かう炎のような強い意志が芽生えてきた。社労士を取ったらそれですべてが解決するとは限らないのに、とにかく取った後のことは合格してから考えようということになってしまった。
 
今となっては、これで良かったように思う。
合格率8%の試験で、合格後のことなんか考えていては、受かる可能性はますます低くなってしまう。
やると決めたら、あとは迷わず目標のことだけを考えて進む。大学受験の時もそうだった(おかげで合格後は遊び呆けてしまったが)。
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kimmasa1970 at 20:28コメント(0)トラックバック(0)社労士 受験と回想 
小冊子【これが本当に社会保険労務士で成功するための秘訣だ!〜『開業力』を高めるための7つのヒント 】


萩原京二先生の小冊子を買ってみた。
たった74ページで1500円もする。
印刷も、完全なモノクロで、講演用のレジュメを製本しただけのような体裁。こんなもの、書店に置こうとしても、100%断られるだろう。

さてと、中身は・・・私は、トイレで用をたしながら読みはじめた。

・・・・すばらしい。
少なくとも、現在の私にとっては、一番知りたかった内容だと言っていいだろう。
正直言って、私と考え方が近いということも感じた。
所々ウンウンとうなづきながら、一気に読み終えてしまった。

私は、これまで、開業して成功した人の話をたくさん聞いた。
開業して失敗した人の話もたくさん聞いた。
でも、どうすれば成功できて、どうすれば失敗するのか、それは分らなかった。
開業後に自分を待ち受けている脅威について、ぼんやりとしたイメージはあったが、具体的な予測はできていなかった。
この小冊子を読んだおかげで、それを完璧な形で整理することができた。
だから、これから何をどう準備すればいいかがはっきりした。

以下は、著者による紹介文の引用である。

>この小冊子を読み終えた後に、あなたは次のような情報を得ることができるでしょう。

> ■ 開業の厳しさを知ることができる
> ■ 開業の素晴らしさを知ることができる
> ■ 今やるべきことを明確にすることができる
> ■ 【開業力】を向上させることができる
> ■ 失敗する確率を非常に低くすることができる

私は決して萩原先生の回し者ではない。
単に自分の必要とする情報を探していただけだ。
そして、著作権の侵害にならない程度に、その感想を書いたにすぎない。
同じような悩みを持っている人がこの小冊子を買っても、同じ感想を持つとは限らない。
「投資の最終決定はご自身の判断に基づいて行ってください」

kimmasa1970 at 01:23コメント(1)トラックバック(0)社労士社労士 開業 

2007年04月10日

萩原京二 ダウンロードストア


【動画】社労士としての「商品」の作り方 後編
価格:3000円(税込)

まずこれをダウンロードしてみた。
販売実績で、1番人気とのことだった。後編が1番人気というのは、前編を見た人は必ず後編を見たくなるが、後編から見た人は必ずしも前編を見ようとは思わないということだ。各々3000円もするので、前編はケチることにした。

テーマは、新人社労士がどうやって営業していけばいいかということである。いろいろな内容が列挙されていたが、私が興味があったのは、以下の2点だけだ。
 ★顧客獲得コストの視点から考える商品
 ★新人社労士のための3つの商品戦略

開業を控えている人間が何を最も知りたいか? 
それはどのような営業戦略を用いれば、最初の顧客を獲得できるか、それだけだ。
その答えは確かにもっともなものが示されていたが、決して斬新ではなく、助成金バブル崩壊後という厳しい時代に開業を躊躇っている者に希望を与えるようなものではなかった。
だが、明確な指針が示されているという点では評価できる。

【音声】開業サポート四人衆 対談セミナー
価格:1500円(税込)

もう少し違った立場の人の意見も参考にしたいと思ってこれを選んでみた。
登場人物が4人もいるのに、音声のみのため、誰がどういう人で、いつ、何をしゃべっているのかが良く分からない。丁寧にメモでもとりながら、注意深く聞けばわかるのだろうが、そこまでするほどの内容ではなかった。
一応、萩原先生はテーマを設定して話を振っているのだが、その他の登場人物は、事前にそのテーマについて準備してきているのか怪しい感じで、はぐらかすような話をしたり、あまり答えにならないようなことしか話さなかったりで、全くやる気が感じられない。
正直、雑談形式というのは、よほど司会者が注意して進行しないと、具体的な事例や説明がされないままに、抽象的な意見を順番に述べているだけになってしまいがちだ。司会の萩原先生も、そのことを意識して突っ込んだりしているのだか、他の人に大した謝礼を払ってないのか、力関係が弱いのか、はたまた単にいい加減なだけなのか、だあれも具体的な背景を説明したりしていない。
おそらく、もともと知り合いである4人が話をしているため、お互いが既に知っている部分は改めて聴衆のために説明していないのではないだろうか?

ただ、ダウンロードセミナーというのは、なかなかいいビジネスだと思う。将来私もマネしてみたいアイデアだ。

kimmasa1970 at 10:36コメント(0)トラックバック(0)社労士社労士 開業 

2007年04月07日

さあ、意気揚々と持って帰った真島の基本書と問題集。資格取得に向けてのやる気は十分だ。

試験は8月下旬だから、まだ8か月ある。10科目あるから、1科目3週間で進めば最後に2週間も余るな・・・。
実際に学習されている方は、きっと腹を抱えて笑っておられると思いますが、その時の私はマジでこんな感じでした。テキストを読むまでは。

実際にテキストを開いて頭から読み始める。労働基準法とは・・・・。
う〜ん、なんとなく書いてあることの意味は分かるけど、だから何なんだろう? 
この時点では基本書の本文を読んだだけで、まだ細かい注釈には目を通してはいなかった。
とりあえず、この前インターネットで見つけた過去問題を解いてみることにした。


第36回 択一式試験問題

労働基準法及び労働安全衛生法
[問 1]  労働基準法の総則等に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
A 船員法第1条第1項に規定する船員については労働基準法は適用されず、したがって、同法第1条「労働条件の原則」、第2条「労働条件の決定」等の労働憲章的部分も、当然適用されない。
B 家事使用人と雇主との間に結ばれる家事一般に従事するための契約は、民法上の雇傭契約であると同時に労働基準法が適用される労働契約でもある。
C ある法人企業の代表者が労働基準法第24条の規定に違反して賃金を支払わなかった場合には、法人の代表者の行為は法人の行為として評価されるから、当該賃金不払いについては、当該法人企業に対してのみ罰則が科される。
D 公職に就任することが会社業務の遂行を著しく阻害するおそれのある場合においては、公職の就任を使用者の承認にかからしめ、その承認を得ずして公職に就任した者を懲戒解雇に付する旨の就業規則の条項を適用して従業員を懲戒解雇に付することも許されるとするのが最高裁の判例である。
E 労働基準法第15条に基づいて明示すべき労働条件の範囲は、同法第1条「労働条件の原則」及び第2条「労働条件の決定」でいう労働条件の範囲とは異なる。

正解 E


正直言って、テキストの本文を一通り読んだ後でもなぜEが正解なのか理解できなかった。
受験経験者なら分かると思うが、社労士試験の労働基準法は、条文そのまんまで出題されることはほとんどなく、条文を基にした判例、通達といった細かい内容が扱われることが多いのである。
そして、私が頼みにした真島の基本書では、このような細かい内容に関してはすべてを掲載しているわけではなく、重要な部分のみを注釈の部分で扱っているようなのだ。
だから、基本書の本文だけを読むのはさほど難解には思わなかったものの、それだけではすべての過去問題を解くことができる知識が手に入るわけではない、ということだ。
どうやら過去問には過去問専用の解説付き問題集が必要らしい。

実は私の買った「真島のかんぺき社労士」は過去問題集ではなく、一問一答式の弱点補強用の問題集だった。

仕方がない。私は、翌日、再度書店に足を運び、先日目にした過去問題集を買ってきた。
「小野純の私が教える社労士 労働法編・過去問題集」
「鈴木保代の私が教える社労士 社会保険編・過去問題集」

これでようやく実際の本試験問題の解法にたどり着ける。そう思って、解説を読み始めたが、これがなかなかもって難解だった。
解説はあるのだが、掲載スペースの都合か、「法××条により誤り」としか書いてないものもある。そういう場合は基本書の該当ページを探すのだが、それがまたひと苦労。
基本書と過去問題集を何度も行ったり来たりして、さらにインターネットで関連記事を検索したりしてようやくひとつの肢が理解できるといった感じだ。1問5肢を理解するのに1時間以上かかった。

とにかく、受験勉強に必要な、知識による過去問題へのアプローチの仕方が全然掴めない。
それでもこれは最初だから苦労するんだと自分に言い聞かせて基本書を読み進め、一週間ほどで労働基準法を読み終わり、労働安全衛生法へと進んでいった。ただし、この時点では内容を理解したというにはほど遠く、単に読んだだけの状態である。
(つづく)


kimmasa1970 at 17:36コメント(0)トラックバック(0)社労士 受験と回想 
先にお断りしておくが、話がまわりくどくなるのが嫌なので、実際の書名を挙げることをお許しいただきたい。これは根も葉もない中傷ではなく、実際に使ってみた感想なので、そのように捉えてほしい。
私と違う学習の仕方をされる人には、私が使いづらいと感じたテキストでも十分に用が足りるかもしれない。また、ここでの情報は平成17年度試験向けの書籍についてのことだということもお断りしておく。現在の内容とは必ずしも一致しないかもしれない。

閑話休題。
近所の書店にも各種資格受験コーナーというのがあって、社労士向けの本が幅1メートルほどの本棚に約1段分あった。その中でも、受験勉強の柱となる、いわゆる基本書は2冊しかなかった。
「真島のわかる社労士」
「ナンバーワン社労士必修テキスト」
どちらも一冊本で、社労士の受験科目10科目がすべてこの中に入っている。本の帯には「これ1冊で合格可能!」といった文句が書かれており、とにかく知識のインプットはこれで間に合いそうだ。

さて、どちらにするか?(たった2冊の候補の中から選んでしまうなんて、今から思えば「お前アホか!」と言いたくなるが、初学者なんてそんなもんだ。最初はできるだけ安くあげようとしか思ってなかったりする)
「真島の〜」は2色刷りで、本文の文字が大きめで、欄外に小さな文字で注釈が付いている。
「ナンバーワン〜」は単色で、四角囲みの中に条文らしきものが書いてあり、その下にその説明書きがしてあった。
結局、私は「真島の〜」の方を購入した。
この時の選択基準は、なるべく分かりやすそうなものにしようということだった。「ナンバーワン〜」の条文そのまんまは、初学者の私には拒否反応があった。
それに、ぱっと見たイメージも「真島の〜」の2色刷りの方が、「分かりやすそう」に見える。それに昨日見た、ホームページでも、この本を使って学習したと書いてあったし・・・。
決定的だったのは、「真島の〜」の前書きに魅かれたことだった。

何でも、真島さんは、「理解式学習法」というのを提唱されていて、それについて本まで出しているらしい。そして、社労士の受験勉強では暗記よりも理解することの方がずっと効率がいいということがその前書きで書かれていたのだ。

誰でもそうかもしれないが、私は暗記が大の苦手で、大学受験も文系の私立を受ける時でも、英・国・社ではなく、英・国・数で受けていたくらいだ。

そんなわけで、私は「真島のわかる社労士(基本書)」を購入した。
次は問題集だ。アウトプット学習には問題集が必携だということくらいはその時の私にも分かっていた。
その書店に置いてあったのは、
「真島のかんぺき社労士」
「小野純の私が教える社労士 労働法編・過去問題集」
「鈴木保代の私が教える社労士 社会保険編・過去問題集」
この3冊だけである。すでに「理解式学習法」というキーワードによって、真島信者となっていた私は、当然、「真島のかんぺき社労士」を購入した。同じ人が書いた問題集なら、学習もしやすいと思ったのもあるし、「私が教える〜」シリーズは、労働と社会の2冊に分かれているため、コストがその分かさんでしまうという理由もあった。

私は基本書と問題集、それぞれ1冊ずつを自転車のカゴに入れ、意気揚々と帰宅の途に就いた。
「よし、これで準備はバッチリだ。得意の勉強がんばるぞ! 真島さん、よろしくお願いします!」


kimmasa1970 at 15:09コメント(0)トラックバック(0)社労士 受験と回想 
ちょっと話が横道に逸れるが、退職勧奨のことについて。
私が「勧奨」ではなく、「干渉」と書いてしまった理由はお分かりいただけるだろうか?

これは、実際の退職勧奨がどのようなものかに影響されているのだと思う。
つまり、「勧奨」と書くと「すすめる」という意味で、「干渉」と書くと「おせっかい」とか「本来介入すべきでない立場の人間がものごとの決定に対して不当な圧力を加えること」といった意味に感じられる。
(例・内政干渉、三国干渉)

実際の退職勧奨がどちらのニュアンスが強いかは、当事者の態度にもよるかもしれないが、多くの場合後者ではないだろうか?
会社は「お辞めになったらどうですか?」と勧めているのではなく、「辞めなさい」とばかりに干渉を通り越して、ほとんど命令に近い。
だから、法律上で勧奨退職と解雇を分けて扱っているのは、あまり意味がないことのように思えてしまうのは私だけだろうか?


kimmasa1970 at 15:06コメント(0)トラックバック(0)社労士 受験と回想何だろう? 

2007年04月03日

今から思えば、社労士の道を志したことにはっきりした理由はないというのが実際のとこかもしれない。
生まれてこのかた、総務の仕事をしたいと思ったこともないし、法律に興味があったわけでもない。
だから、多分、今のように家族を背負っていなかったら、社労士を取ろうとは思わなかったと思う。なんとかしなくちゃ、というだけの焦りから、とりあえずどんなもんか分らんけどやってみよう、そんな感じだった。
実際には司法書士でも、行政書士でも良かったのだ。
キャリアがない分を勉強で補うことさえできれば、もうちっとましな生活ができると思っただけだ。

不思議なことに資格のガイドブックを見る前から、なんとなく社労士にしようと思っていた。
昔勤めていたホテルで、社労士の研修会がよく開かれていたせいかもしれない。ただ、この時は社労士が何をする資格なのかさえ知らなかった。
また、別のホテルで退職勧奨を受けた(要は会社から辞めてくれと言われたのだ)時に、離職票の理由欄に「退職干渉を受けた」と書いて出したら、そのホテルの顧問社労士から、「干渉ではなく勧奨なので書きなおしてほしい」と上司を通じて指示されたことがあった。苦笑いしながら訂正したが、この時にもなんとなく、社労士って儲かるのかな?などと考えていた記憶がある。

そんなわけだから、挑戦すると決めた後も、いきなり猛勉強ということにはならなかった。
自分が本当に社労士を取るのかどうか、自分でも半信半疑のままのスタートだった。

まずはインターネットで過去問題を見つけたので、ダウンロードしてみた。
http://homepage2.nifty.com/~hioki/srkakomon.htm

労働基準法くらいは聞いたことがある。中学の公民の授業で、法定労働時間は8時間とか、その程度だ。
試しに労働基準法の過去問題をやってみた。だが、問題を解こうにも、まず言葉の意味が分らない。所定労働時間って何だ? 法定労働時間とどう違うんだ? 労働委員会? 労使委員会? 労使協定?????

正直言って、何をどう勉強すればいいのかすら見当もつかない。
とりあえず、困った時はインターネットだ。
検索していくと、3年も4年もかかって合格した人の体験記が見つかった。
ふむふむ、テキストは書店で売っているんだな。あと、問題集も必要だな。
要はあの択一と選択を正しく選ぶことができればいいんだろ。
体験記には、壮絶な猛勉強の様子が迫力満点で書かれていた。
「正しく選ぶ」だけの試験なのに、ずいぶんと苦労してるんだな。何がそんなに難しいんだろう?
いまいち実感がわかなかったが、テキストとやらを読めば、さっきの過去問題の答えが書いてあるんだろうから、一度テキストを立ち読みでもしてみるか。
(つづく)


kimmasa1970 at 22:22コメント(0)トラックバック(0)社労士 受験と回想 

2007年04月01日

人間、目標を見失うと無力になってしまうものだ。
登用試験に落ちた後の私はまさにそうで、仕事にも身が入らず、ミスをしたり、上司と揉めたり、挙句の果てには体調をこわして工場に設置されている診療所で点滴を受けたりした。

診療所のベッドに横たわりつつ考えた。
どうやらここも俺の居るべき場所ではなさそうだ。
胃腸風邪で、熱が38度あっても働かされるところは別にA社だけではないだろうが、こんな状態では仮に次回の試験で成績が良くても面接でアウトだ。
体が弱いなんて、こういうとこでは一番嫌がられる。

そうこうしているうちに正月休みに突入した。
その年最後の仕事日は、折しもクリスマスイブ。
製造ラインは5時で終了だ。しかも労働組合が正門でしるこやら、雑煮やら、おでんやら、振る舞ってくれている。
・・・なんていい会社なんだろう。
すでに背中を向けた相手の長所を見せられるというのは辛いものだ。

家に帰れば帰ったで、嫁はすき焼きを作って、子供は大歓声でお出迎えだ。
なんとも辛い年の瀬だった。

休みの間、私は図書館に通い、独りになって考えた。
これからどうしたものか・・・

話は前後するが、期間工を始める前は6〜7年ウェイターをしていた。
正直、一度はサービスの道を進もうと決意したこともあった。
だが、その業界ほど不況に弱く、労働環境の厳しいところはないということを痛感して、足を洗ったのだった。

ウェイターの前は実はフリーライターだった。
大学を出るときに、結局何がしたいか分からずに、小さい頃から本が好きだったというだけの理由で、とある中小出版社に就職した。
その会社を3年で辞め、実家でそのことを告げた時、母親が言ったものだ。
「やっぱりね。あんたが会社員なんてできっこないと思ってた」
そうか。自分でもそう思ってたが、一番好意的に見るはずの親でさえそう思うか。

フリーライターは嫌で辞めたわけではない。仕事は無くはなかったが、食っていけなかっただけだ。それで仕方なく始めたウェイターの道にはまってしまっただけだった。

まったく、恥ずかしくなるくらい、行き当たりばったりの人生だ。
そうは言っても恥ずかしがってばかりもいられない。今では妻と二人の幼児を養っているわけなのだから。

当時34歳。いまさら未経験の仕事に正社員で雇ってくださいとも言いづらい。
また、仮に雇ってもらえたとしても、年下の上司がいたりする職場で長続きするとも思えない。
それに第一、会社員が向かない性格なのはとうに分かってる。
肉体労働を一生続けられるほど体も強くないし・・・。
一体お前に何ができるというんだ!?

文章を書くのは得意だったな。(←フリーライターじゃ食えないだろ)
勉強はそこそこできる方だったかな。(←塾の先生か。人前で喋ったことなんてないから、やれても家庭教師くらいか。それじゃ食えないな)

ここまで消去法を繰り返して、たどり着いたのが、資格という選択肢だった。
資格の中でも、何年も勉強に費やさなきゃならないような難関資格じゃなく、今から勉強しても何とかなりそうなもの・・・・・・・・・それが社労士だった。
(つづく)

kimmasa1970 at 22:51コメント(0)トラックバック(0)社労士 受験と回想社労士 
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