2007年05月

製造業とサービス業の労働生産性

週刊東洋経済の記事で、どこかの大学の先生が日本の労働生産性についてのデータを挙げていた。

今では日本のGDPの7割以上を占めるに至った非製造業だが、その生産性はアメリカと比較すると、建設業で7割、流通・飲食・宿泊業で5割、ビジネスサービスでは3割だという。

私も過去、色々な業種で働いてきたが、製造業の儲けのシステムたるや、実に無駄がない。製造業は働いている人間のやっている仕事の内容に関しては、私の実感から言えば、正直大したレベルにない。

それに比べて、ホテルやレストランなどのサービス業は、実にハイレベルなことを要求される気がする。

これは何を基準に言っているかというと、実際に働いてみた時の感覚とでも言えばいいだろうか? サービス業は、直接お客を相手にしているので、ほんのちょっとしたミスでも生産性(収益)に影響してしまう。それに比べて、製造業では、モノさえできればあとはどうでもいいという感覚がある。

先日、某家電量販店で扇風機を買ったが、店頭表示でリモコン付きとなっていた製品が実はリモコンが付いていないタイプだったことが購入後に判明し、店に問い合わせたところ、店側の表示ミスだという。結局、お詫びの印ということでそれよりも数千円高いリモコン付きモデルを追加料金なしで交換してくれたわけだが、サービス業ではこの程度のことでも貴重な利益を数千円も放棄しなくてはならないわけである。

ところが、収入の水準で比較すると、2006年賃金構造基本統計調査によれば、
製造業平均・513万円
サービス業平均・452万円
である。これに統計データに現れないであろう、サービス残業の割合を考慮すれば、収入差はさらに広がることだろう。

とっくにお気づきのこととは思うが、日本の社会では、労働の質と収入とは決して素直に比例しないというのが現状である。

では、一体何で収入が決まるかと言えば、私の仮説では「人気」がキーワードになる。
 

1 40歳時給ランキング! 社労士は・・・・・・・

弁護士より高い企業が続々! というキャッチに魅かれて思わず買ってしまった週刊東洋経済。
士業の世界に詳しい人間にとっては、弁護士だからってそう簡単に儲かるもんじゃないってイメージなのだが、ここではなんと、

4位  弁護士(男)  時給6666円

8位  医師(男)   時給5995円

ちなみに1位はフジテレビ。3位が電通。
その他は投資ファンドや証券会社、銀行などが上位。

さて、社会保険労務士は・・・・・・
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              まだないぞ?
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             もしかしてランク外か?
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        やっとありました。社会保険労務士(男)
         40歳時点での時給は、
            なんと、


             1922円(172位)



しかも、なぜか30歳時点の時給の方が100円ほど高い。
ちなみに50歳時点の時給は2297円。
一体どうやって算出したのかな? と思って欄外を見ると、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」からだって。
まあ、40歳年収が427万円になってるから、そんなもんだろう。
でも実際の労働時間はもっと長そうだけどなあ・・・・。

しかし、美容師や用務員より下とは。
それだけ食えない社労士が多いのは事実と思わねばなるまい。
 

3 会社を辞めて受験に専念!

平成17年7月1日、私は晴れて無職の社労士受験生となった。

今日からは汗だくで働かなくていい。

毎日、朝から晩まで勉強して、これまでの遅れを取り戻し、なんとかして今年の試験に合格するのだ。

生活費は失業保険で賄える。

試験日は8月28日。

現時点での学習進捗状況は、労基、安衛、労災、雇用、徴収、労一、健保までのインプットが終わったところ。アウトプットは過去問を一回まわした程度。

絶望的に遅れているが、今日からは毎日が勉強DAYだ。取り戻してみせる!


まずは模試を受けることにした。7月第3週にTAC、第4週にLEC。
この模試までの間に、なんとかインプットを全科目終わらせる。

朝9時から午後7時まで、図書館の自習室に籠る。
図書館が休みの月曜日はマクドナルドでひたすら勉強。

ところがショッキングな出来事が・・・
雇用保険の手続きで職安に行ったとき、自分が7日間であるはずの待期の期間を3日間と勘違いしていることに気づいたのだ。

ヤバイ…。こんなことすら忘れているなんて。
インプットすればするほど、前に学習した内容を忘れていっている。
だが、1回転目のインプット学習すら終わっていない段階では、戻って復讐する時間はない。
一体どうすればいいのか? 

3 成功か、失敗か?

私の知り合いでKさんという社労士受験者がいる。彼はすでに4回受験に失敗している。
1回や2回で合格できる人と、何年も受験を繰り返す人との違いは何だろうか?
Kさんは決して頭は悪くない。努力も十分にしている。その証拠に毎年、実に惜しいところで合格を逃している。もうとっくの昔に合格できていても全然不思議ではない人なのだ。運が悪かった、それだけだろうか?

彼には決定的なものが不足していると私は思っている。
実は彼は30代半ばであるにも関わらず、独身で両親と仲良く同居しているのだ。
仕事は社労士補助。薄給ではあるが、可処分所得は私よりずっと多い。
別に他人がとやかくいうことではないが、貧乏所帯で今にも生活の行き詰りそうな私から見たら、実に羨ましい境遇だ。
私がもし、彼の立場であったなら、何の心配もなく開業に踏み切れるのに・・・。


私の大学時代の先輩で、博打仲間でもあったIさんは、現在競馬予想家として大成功している。
実際税務署が自宅に調査にくるくらいの収入を上げているのだから大したものだ。
彼の父親は地元では名のある弁護士で、彼に事務所を継がせるべく、文学部志望だったIさんに「法学部に入らなければ学費は出さない」とまで言って、彼を法学部に入らせた。
しかし、もともと法律のことなど興味の無かったIさんは、大学に入っても授業をサボリ続けて、結局卒業するのに7年もかかってしまう。
そんなIさんであったが、ひとつだけ特筆すべき一面を持っていた。
それはギャンブルに対する姿勢である。
私たちは自由な学生の身分をいいことに、競馬、麻雀、手本引き、チンチロリンなどのギャンブルに明け暮れる生活を送っていた。
仲間内での博打には、貸し借りは付きものだ。翌月の仕送りが入ったら払うなんてのはいい方で、中には負けが込んでもわざと払いを渋るような奴や、バックレてしまうような輩が当たり前のようにいた。
ところがIさんは違った。元々どんな博打にも強かったが、負けた時にも借りにして帰ることはまずなかった。いつも自分の全財産を財布に入れて持ち歩き、たとえ家賃を払えなくなっても、博打の負けを払うことには潔かった。

私は現在の彼があるのは、この頃の生き方に起因していると思う。
毎週家賃を握りしめて競馬場に通い、アパートを追い出される恐怖と闘いながら、極限状態の中で博打に打ち込んだ日々・・・。あまり誉めてくれる人はいないかもしれないが、後に予想家として彼が大成することができたのは、ひたすら真面目(?)に博打に精進(?)した大学生時代の経験の賜物ではないだろうか?

さて、話は社労士の開業に戻る。
KさんとIさん、もし社労士として開業したならば、一体どちらが成功するだろうか?私はなんとなくIさんのような気がする。
人間、人生で一度くらいは自分をとことんまで追い込んででも勝負するべき時があるのではないだろうか?
 

3 社労士開業失敗ブログ



『社会保険労務士事務所開業→閉鎖廃業!377日実録』


このブログはある意味、石川先生の開業体験談に匹敵するくらいに、これから開業を考えている人には役に立つ情報である。
難しいと言われている新人社労士の営業だが、このように成功する人もいれば、失敗する人もいる。
一体何が決め手となるのであろうか?

詳しくは引用しないがDというこのブログの著者は、開業すれば誰もが直面するであろうことに対して、対応できなかったのが最大の敗因だと思う。


「誰もが直面する困難」とは、孤独と不安である。


私も過去にフリーライターとして同じことを経験しているのでDさんの立場は痛いほど良く分かる。
ただ、フリーライターに比べれば社労士は専門領域がはっきりしている分だけ楽だし、資格という参入障壁があるため人気商売としての厳しさがかなり緩やかだ。

ただ、それでも孤独と不安は強敵だ。
人間は独りになると思考が硬直化してしまい、良いアイデアが浮かびにくくなる。
そうなるともう自分はお先真っ暗なんじゃないかという不安がのしかかってくる。
実はこの不安から逃れる一番楽な方法は、アルバイトすることである。
自営業に行き詰まってアルバイトをしてみると、こんな簡単な仕事でこんなにお金がもらえるのかと、感動すら覚える。その上、人との付き合いも自然と生まれてくる。体を動かすから、食事もおいしく感じるし、体は確実に健康になる。毎日が楽しくて、なぜ自分が独立する道を選んだのかなんて忘れてしまう。


このようにして人は志を失ってしまう。


孤独と不安に打ち勝つには、最終的には独立したいという強い意志しかない。失敗したくなければ開業する前に、その点について徹底的に自分に問うことだ。何も思いつめろと言っているわけではない。むしろ冷静に己を見つめ、覚悟を持って判断を下すということだ。
それでも独立するしかないという人生ならば、少々の孤独や不安には負けないのではないだろうか?
 

5 またまたダウンロードセミナー



これが石川流の顧客開拓戦略だ!(前編)・・・開業当初にやるべきこと
価格:1500円(税込)
平凡なことでも、やり続ければ非凡な結果が出る!〜石川先生との対談インタビュー



萩原京二先生のダウンロードセミナーをまた購入してしまった。はたしてその内容は……。

今回出てくる石川先生は録音時点で開業10ヵ月。すでに7件の顧問先を獲得している。
正直、件数自体は大成功というほどのインパクトはないかもしれないが、まあ順調といえるレベルだろう。
だが問題はその中身だ。同じ7件の顧問先であっても、それがその人特有の環境やコネに起因するものであったなら、情報としての価値はあまりない。
その点、この石川先生はいたって平凡。誰でもそんなやり方知ってるよ、というくらい「ありきたり」な営業方法を実践してこれだけの結果を出している。

私はそこがすごいと思った。

本当に地道なやり方でも、それなりに成果が上がるというのであれば、それこそまさにやってみる価値がある王道なのではないだろうか?
 

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