4   格差社会(その2)

前述の本の受け売りだが、日本の経済政策と労働政策は基本的にアメリカのやり方を真似ている。これを本の中では「新自由主義」と紹介していた。
一方、EU諸国に代表される福祉国家を目指すやり方を「社会民主主義」というらしい。

1986年の時点で所得税の階層は15段階あり、その最高税率は70%だった。
1999年には4段階、最高税率37%となった。
http://www.tokyo-syahokyo.net/data/2005y/gazou/sh_panf251117-14.pdf
(参考データ)


このあたり、金持ちの税率は下げているけれど、所得300万円以下の階層の税率はほぼ10%であったので、なんとなく許されてしまった感があるが、実は高所得階層から減税した分の財源は、あの消費税から賄われている。

つまり、中曽根・レーガン〜小泉・ブッシュと続いてきた日米の蜜月時代は、庶民をワーキングプアに陥れ、金持ちからはあまり税を取らない世の中を日本にもたらしたというわけだ。まるで彼らが時代劇の悪代官みたいに見えてくるのは私だけではあるまい。

ところで、「新自由主義」の自由とは、自由競争のことを指している。
「勝ち組は大いに楽しめ! 負け組は奴隷になって飢え死にしても構わん!」
彼らはどうして自由競争させたがるのだろうか?
私の想像だが、彼らは国と国との競争に負けたくないんじゃないだろうか?
つまり自国の国民が不幸だろうが貧しかろうが、他国との戦争(経済的な勝ち負けも含む)に勝ちたいのでは?
そのためには自国の企業の国際競争力は何よりも大事だし、国民には過労死寸前まで必死に働いてもらいたい。
オンリーワンよりナンバーワンでいたいという思想。

多分、小泉さんなんか、少子高齢化社会のことなんて、あまりまじめに考えていなかったんじゃないだろうか?
建設族議員をうまく悪者に仕立てて、公務員みたいに比較的恵まれた層を締め付けることで庶民の政権に対する不満をうまくかわして、郵政も「自由競争化」してしまった。

でも、さすがにもう誰の目にも日本がヤバイことになっているのは分かるようになってきた。自民党から勝ち逃げする人が続出する日はそう遠くない気がする(選挙も近いし・・・)。
日本人もいい加減に政治家の舞台演出に騙されるのをやめて、自分たちの国を自分たちで良くしていこうとしないと。これからの少子高齢化社会は、今よりもっと辛くて暗い世の中になるぞ・・・。

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1. 勤め人さん  [ 思うて学ばざれば則ち殆し ]   2007年07月27日 12:51
 戦前かそれくらいの頃でしょうか、農村ではサラリーマンのことを「勤め人さん」と呼んでいたそうです。これは、自分達が田畑で普通に、先祖伝来の生活を送っているのに対して、学問・勉学など、特別な能力で生活をしている人という、1ランク上の人として、尊敬の念がこも...

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1. Posted by mercurii    2007年08月02日 13:43
TBありがとうございました。
本文の「前述の本」とは
『格差社会ニッポンで働くということ』(岩波書店)熊沢誠
のことですね。

最近、「格差社会」をめぐる議論が活発ですが、どうも
表面的にはなんとなく分かった気になるのですが、少し
突っ込んで考えるとよく分からない、そんな印象です。

熊沢氏の本を読んで参考にさせていただきたいと思います。

これからも宜しくお願いします。

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