2007年11月11日
平成18年度、社会保険労務士試験、当日のこと
本試験当日、ギリギリで会場入りした私は、汗びっしょりで肩で息をしつつ選択式を解き始めた。
労安。
難しい。5つのうち2つは埋まったが、あとの3つは自信がない。
結局この問だけで20分以上使ったが、ペンディングのまま次に移った。
労災。
これもかなりクセのある問題だ。通勤災害が労働基準法上の災害補償の範囲から外れるのは文脈から想像できたが、それが施行令なのか、施行規則なのかは全く見当が付かなかった。
そこで、まずはダブルマーク。CDEはそこそこ自信があったので、AとBに施行令と施行規則を一つずつ入れた。
その後、後から見直した際に、なんとなく施行規則だったような気がしたので、3点確保しているんだからと思って、5点狙いして両方とも施行規則にしてしまった。
(ところが、実は取れていると思っていたCが間違っており、AとBが共に外れていたら2点になってしまっていた。やはりダブルマークで安全策をとるべきだったのだ)
雇用。
これは簡単だった。
労一。
これも大丈夫。
社一。
まさに奇問。ただ、元々暗記に頼らず(暗記していないので頼れない)、推測で選択式を解くことが多かったため、ここでも論理的思考を使って一番確率の高いものを選ぶしかやりようがなかった。ただ、全く自信はなかったので、AとBはダブルマークを使った。結果的にダブルマークの所以外は正解することができた。後から色々と疑義が指摘された問題であったが、元々正確な知識がなく、単なる国語の問題として選択式を解いていた私にとしては「知らないと解けない」問題とは思わなかった。
健保。
問題なし。
厚年。
問題なし。
国年。
問題なし。
結局、1回り目では、労安と労災と社一以外は問題ないと判断できたので、2回り目でこの3科目の吟味に掛かった。
実はここで私はかなり手痛いミスをした。
労災と社一のことが気に掛かって、労安にあまり時間を使わずに進んでしまったのである。それでも通常なら選択式は3回転はできるので、戻ってこられたはずなのだが、2回転目が終わった時点でまさかのタイムアウト! 途中でもう少しこまめに時計を見ていれば良かったのだが、朝から続いたドタバタの影響か、その余裕はなかった。
終わった瞬間、ヤバイ!と思ったが、ここで余計なことを考えずに、前だけ向いて午後の択一に集中することだけを考えたのが、結果的には吉と出た。
択一も難問奇問、ダブル正答や正答なしのオンパレードというひどい内容だったが、午前の試験のことはスッパリ忘れて、怪しい問題はさっさと捨てて1問でも多く取れるところを拾いに行った。
模試の時に井出先生に教えて貰った通り、問題用紙の表紙を切り離して控えに使おうとしたら、すぐに試験官がやってきて「これは自分用ですか?」と訊かれたが、そんなことは予想の範囲だったので落ち着いて計画通りに迷った部分をメモしたので、残った時間も有効活用することができた。
択一式終了後の感触としては、変な問題が多かったこともあって、あまり自信はなかったが、やれるだけのことはやったという気持ちだった。
帰り道、人波の中で予備校の配る選択式の解答速報を貰って見てみたが、どうも労安が怪しい。2点しか取れていない可能性大だ。
正答できているのはAとEのみであり、自分では取れたつもりのDが×。BとCはまったく外れていたのだが、実はBが疑義問で予備校によって「6ヶ月以内ごとに1回」と「6ヶ月以内ごとに1回、及びその後1年以内ごとに1回」とで意見が分かれていた。これは本則と読替規定とでどちらとも取れる内容なのだが、暗記学習をしてこなかった私は当てずっぽうで「1年以内ごとに1回」というまったく箸にも棒にも掛からない答えを選んでしまい、熱い議論をよそにひっそりと労安2点が確定してしまったのだった。
(実はこれには後日談があり、当局は本来ならばこの問に対してダブル正答を認めるべきところを、出題者側のミスを認めたくないというお役所体質によるものなのか、直接的にミスを認めることになるダブル正答ではなく、労安2点救済という結果となり、轟々たる非難の中、私はこの措置のおかげで足きりを免れたのである)
帰ってから択一式を自己採点してみたら、足切りなしの47点。疑義問の扱いや、各予備校の速報した平均点などから考えても、合格確実ラインで、それだけに選択労安のミスが悔やまれた。
その後、11月に合格発表があるまでの間、生きた心地もしなかったし、開業に向けての準備もできなかった。本当に、たった1問の出来だけで、何ヶ月も無駄にしてしまうことになった。
労安。
難しい。5つのうち2つは埋まったが、あとの3つは自信がない。
結局この問だけで20分以上使ったが、ペンディングのまま次に移った。
労災。
これもかなりクセのある問題だ。通勤災害が労働基準法上の災害補償の範囲から外れるのは文脈から想像できたが、それが施行令なのか、施行規則なのかは全く見当が付かなかった。
そこで、まずはダブルマーク。CDEはそこそこ自信があったので、AとBに施行令と施行規則を一つずつ入れた。
その後、後から見直した際に、なんとなく施行規則だったような気がしたので、3点確保しているんだからと思って、5点狙いして両方とも施行規則にしてしまった。
(ところが、実は取れていると思っていたCが間違っており、AとBが共に外れていたら2点になってしまっていた。やはりダブルマークで安全策をとるべきだったのだ)
雇用。
これは簡単だった。
労一。
これも大丈夫。
社一。
まさに奇問。ただ、元々暗記に頼らず(暗記していないので頼れない)、推測で選択式を解くことが多かったため、ここでも論理的思考を使って一番確率の高いものを選ぶしかやりようがなかった。ただ、全く自信はなかったので、AとBはダブルマークを使った。結果的にダブルマークの所以外は正解することができた。後から色々と疑義が指摘された問題であったが、元々正確な知識がなく、単なる国語の問題として選択式を解いていた私にとしては「知らないと解けない」問題とは思わなかった。
健保。
問題なし。
厚年。
問題なし。
国年。
問題なし。
結局、1回り目では、労安と労災と社一以外は問題ないと判断できたので、2回り目でこの3科目の吟味に掛かった。
実はここで私はかなり手痛いミスをした。
労災と社一のことが気に掛かって、労安にあまり時間を使わずに進んでしまったのである。それでも通常なら選択式は3回転はできるので、戻ってこられたはずなのだが、2回転目が終わった時点でまさかのタイムアウト! 途中でもう少しこまめに時計を見ていれば良かったのだが、朝から続いたドタバタの影響か、その余裕はなかった。
終わった瞬間、ヤバイ!と思ったが、ここで余計なことを考えずに、前だけ向いて午後の択一に集中することだけを考えたのが、結果的には吉と出た。
択一も難問奇問、ダブル正答や正答なしのオンパレードというひどい内容だったが、午前の試験のことはスッパリ忘れて、怪しい問題はさっさと捨てて1問でも多く取れるところを拾いに行った。
模試の時に井出先生に教えて貰った通り、問題用紙の表紙を切り離して控えに使おうとしたら、すぐに試験官がやってきて「これは自分用ですか?」と訊かれたが、そんなことは予想の範囲だったので落ち着いて計画通りに迷った部分をメモしたので、残った時間も有効活用することができた。
択一式終了後の感触としては、変な問題が多かったこともあって、あまり自信はなかったが、やれるだけのことはやったという気持ちだった。
帰り道、人波の中で予備校の配る選択式の解答速報を貰って見てみたが、どうも労安が怪しい。2点しか取れていない可能性大だ。
正答できているのはAとEのみであり、自分では取れたつもりのDが×。BとCはまったく外れていたのだが、実はBが疑義問で予備校によって「6ヶ月以内ごとに1回」と「6ヶ月以内ごとに1回、及びその後1年以内ごとに1回」とで意見が分かれていた。これは本則と読替規定とでどちらとも取れる内容なのだが、暗記学習をしてこなかった私は当てずっぽうで「1年以内ごとに1回」というまったく箸にも棒にも掛からない答えを選んでしまい、熱い議論をよそにひっそりと労安2点が確定してしまったのだった。
(実はこれには後日談があり、当局は本来ならばこの問に対してダブル正答を認めるべきところを、出題者側のミスを認めたくないというお役所体質によるものなのか、直接的にミスを認めることになるダブル正答ではなく、労安2点救済という結果となり、轟々たる非難の中、私はこの措置のおかげで足きりを免れたのである)
帰ってから択一式を自己採点してみたら、足切りなしの47点。疑義問の扱いや、各予備校の速報した平均点などから考えても、合格確実ラインで、それだけに選択労安のミスが悔やまれた。
その後、11月に合格発表があるまでの間、生きた心地もしなかったし、開業に向けての準備もできなかった。本当に、たった1問の出来だけで、何ヶ月も無駄にしてしまうことになった。
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1. 社会 保険 労務 士 試験の記事 [ 最新年金保健情報 ] 2007年12月02日 14:43
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健保・国年・厚年で稼ぐはじめに こんばんは。社会保険労務士の氷上伸也です。 兵庫県神戸市で社会保険労務士を開業しています。 今回から読者になっていただいた方、はじめまして。 この??C
2. 社会 保険 労務 士 試験の気になる話 [ 保険と年金の気になる話 ] 2007年12月09日 23:04
保険と年金の気になる話を紹介します。
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