社労士事務所の求人を発見!
合格発表の翌日、妻がフリーペーパーを持ってきた。
なんとそこに社労士事務所の求人が載っているというではないか!
○○社労士事務所 事務員募集
「未経験の方でも、基礎から指導いたします。有資格者歓迎!」
月給・15万円〜
住所を見ると、すぐ隣の市だ。車で15分ほどの距離。
ただ、月給15万社会保険ナシか。妻子持ちには厳しいな。
そう思ったものの、社労士なんて資格取っただけですぐビジネスができるとは到底思えない。ここは何とかして、先人から学ぶ機会を持たなくては・・・。
30分ほど検討して、妻と相談の上、その事務所に電話を掛けてみた。
・・・反応は悪くなかった。いつから来られるのか?とまで言われた。どうやらそんなに応募が殺到しているわけではなさそうだ。一週間後の土曜日に面接に行くことになった。
面接の日。
着慣れぬスーツに袖を通して、事務所に出かけた。
雑居ビルの階段を上り、ドアをノックする。
「どうぞ」
小さな応接テーブルに所長が座っていた。
あらかじめ郵送してあった履歴書を見ながら、自分の職歴を説明するように言われた。
私は大学を出てから出版業界やホテル業界を経て、期間工をやるまでの話しを説明した。
「随分遠回りしているねえ」
「・・・」
「君はパッと見たところかなりプライドが高そうだね」
さすが経営者。単刀直入にものを言う。
「君みたいなタイプにはものを教えにくいなあ」
「そうですか」
確かにそうかもしれないと思いつつも、だからといって性格は変えようがないだろうと思った。
「まあ、でも、短所というのは長所の裏返しだと言うからね」
「はあ・・・」
「君みたいなタイプは経営者とは対等に話ができそうだね」
そう言われてみればそうかもしれない。
その後、所長が7年前に脱サラして開業したこと、今はそこそこの顧問先を抱えているが、事務員をひとり雇うのがやっとだということ、余所の社労士事務所でもこの程度の待遇であることなどを話してくれた。
「君を雇うのは難しいと思うよ」
理由は2つ。
第一に、私が将来独立を目指していること。
第二に、私が家族を養って行かなくてはならない立場であること。
所長としては、仕事をやっと覚えたところで辞められては困るというのだ。まあ、この点については理解できる。
第二の理由はなぜか?
実はこの所長も、全く実務経験なしで独立開業したとのことだった。
そしてその経験から、本気で独立したいならば、事務員なんかやらずに、今すぐ開業した方がいいというのだ。
・人間のモチベーションは意外と長続きしないから
・開業するためには、軌道に乗るまでの生活費を貯金から出さなくてはならないが、この事務所で月給15万で働いてしまったら、その大切な貯金を開業前に減らしてしまうことが目に見えているから
・仕事なんか独立してから覚えることができる。実際にこの所長はそうしてきた。
実はこれ、真島さんの「開業への道」に書いてあったのと同じだった。
ただ、そうは言っても、何も知らずにいきなり開業は無謀だと思った。
とにかくこの時はまだ、試験に受かっただけで、実際の社労士業務の何たるかすら全く分かっていなかった。
就業規則作成やら、給与計算、助成金申請、退職金改定、人事制度構築などといった、顧問業務以外の代表的なメニューすら知らなかった。
そういう私から見れば、この所長は、すでに社労士として事務所を成立させていて、事務員まで雇っている。
私と所長の間にどのくらいの深さの河があるのか? それだけでも知りたかった。
「分かりました。ここで働くことは諦めます」
「そうか」
「ただし、せっかくこうしてお知り合いになれたのですから、私に実務を学ぶ機会をください」
「!」
「期間工をやりながら、会社が休みの日にここへ来ます。邪魔はしませんので、仕事を見させてください。もちろん給料は要りません」
「そう言われてもねえ・・・」
「どうかお願いします!」
「タダでもいいからって言う人もいるんだけど、実際にそれをやっちゃうとこっちが疲れるんだよね。どうしても気を使っちゃうから・・・」
「・・・」
「じゃあ、こうしよう。少しだけバイト代を出すから、バイトという形でなら来てもいいよ」
「ありがとうございます。よろしくお願いします」
このようにして面接は終わった。
採用はされなかったが、実務経験を得るという私の目的は辛うじて叶えられた。
なんとそこに社労士事務所の求人が載っているというではないか!
○○社労士事務所 事務員募集
「未経験の方でも、基礎から指導いたします。有資格者歓迎!」
月給・15万円〜
住所を見ると、すぐ隣の市だ。車で15分ほどの距離。
ただ、月給15万社会保険ナシか。妻子持ちには厳しいな。
そう思ったものの、社労士なんて資格取っただけですぐビジネスができるとは到底思えない。ここは何とかして、先人から学ぶ機会を持たなくては・・・。
30分ほど検討して、妻と相談の上、その事務所に電話を掛けてみた。
・・・反応は悪くなかった。いつから来られるのか?とまで言われた。どうやらそんなに応募が殺到しているわけではなさそうだ。一週間後の土曜日に面接に行くことになった。
面接の日。
着慣れぬスーツに袖を通して、事務所に出かけた。
雑居ビルの階段を上り、ドアをノックする。
「どうぞ」
小さな応接テーブルに所長が座っていた。
あらかじめ郵送してあった履歴書を見ながら、自分の職歴を説明するように言われた。
私は大学を出てから出版業界やホテル業界を経て、期間工をやるまでの話しを説明した。
「随分遠回りしているねえ」
「・・・」
「君はパッと見たところかなりプライドが高そうだね」
さすが経営者。単刀直入にものを言う。
「君みたいなタイプにはものを教えにくいなあ」
「そうですか」
確かにそうかもしれないと思いつつも、だからといって性格は変えようがないだろうと思った。
「まあ、でも、短所というのは長所の裏返しだと言うからね」
「はあ・・・」
「君みたいなタイプは経営者とは対等に話ができそうだね」
そう言われてみればそうかもしれない。
その後、所長が7年前に脱サラして開業したこと、今はそこそこの顧問先を抱えているが、事務員をひとり雇うのがやっとだということ、余所の社労士事務所でもこの程度の待遇であることなどを話してくれた。
「君を雇うのは難しいと思うよ」
理由は2つ。
第一に、私が将来独立を目指していること。
第二に、私が家族を養って行かなくてはならない立場であること。
所長としては、仕事をやっと覚えたところで辞められては困るというのだ。まあ、この点については理解できる。
第二の理由はなぜか?
実はこの所長も、全く実務経験なしで独立開業したとのことだった。
そしてその経験から、本気で独立したいならば、事務員なんかやらずに、今すぐ開業した方がいいというのだ。
・人間のモチベーションは意外と長続きしないから
・開業するためには、軌道に乗るまでの生活費を貯金から出さなくてはならないが、この事務所で月給15万で働いてしまったら、その大切な貯金を開業前に減らしてしまうことが目に見えているから
・仕事なんか独立してから覚えることができる。実際にこの所長はそうしてきた。
実はこれ、真島さんの「開業への道」に書いてあったのと同じだった。
ただ、そうは言っても、何も知らずにいきなり開業は無謀だと思った。
とにかくこの時はまだ、試験に受かっただけで、実際の社労士業務の何たるかすら全く分かっていなかった。
就業規則作成やら、給与計算、助成金申請、退職金改定、人事制度構築などといった、顧問業務以外の代表的なメニューすら知らなかった。
そういう私から見れば、この所長は、すでに社労士として事務所を成立させていて、事務員まで雇っている。
私と所長の間にどのくらいの深さの河があるのか? それだけでも知りたかった。
「分かりました。ここで働くことは諦めます」
「そうか」
「ただし、せっかくこうしてお知り合いになれたのですから、私に実務を学ぶ機会をください」
「!」
「期間工をやりながら、会社が休みの日にここへ来ます。邪魔はしませんので、仕事を見させてください。もちろん給料は要りません」
「そう言われてもねえ・・・」
「どうかお願いします!」
「タダでもいいからって言う人もいるんだけど、実際にそれをやっちゃうとこっちが疲れるんだよね。どうしても気を使っちゃうから・・・」
「・・・」
「じゃあ、こうしよう。少しだけバイト代を出すから、バイトという形でなら来てもいいよ」
「ありがとうございます。よろしくお願いします」
このようにして面接は終わった。
採用はされなかったが、実務経験を得るという私の目的は辛うじて叶えられた。
トラックバックURL
コメント一覧
1. Posted by
FreeOyaji
2007年11月30日 13:51
ご挨拶です (⌒⌒)v
この度、ブログを開設し4日になります。
FreeOyajiです。
新参者ですが宜しくお願い致します。
覗きに来て頂けたらと思います。
ご挨拶という事で失礼します。
この度、ブログを開設し4日になります。
FreeOyajiです。
新参者ですが宜しくお願い致します。
覗きに来て頂けたらと思います。
ご挨拶という事で失礼します。
2. Posted by 浪速の射漏士(有資格者)
2007年11月30日 19:44
知り合いの社労士の先生(女性)が求人してるんですが、
社労士事務所が求めるのはズバリ女性が欲しいそうですわ。
もし事務所を廃業せざるを得なくなっても、
女性なら結婚で逃げることができ、
サラリー男性に寄生できるからやそうです。
社労士事務所よりも労働専門の弁護士事務所の方がええんちゃいますかね?
それか税理士事務所とか・・・
一般的な社労士事務所は自宅を事務所にして、
同居の身内に電話番をさせ、
自分は営業に出てる事務所が多いと聞きます。
ほんま社労士には修行させてもらえるとこ少ないですねぇw
行政協力ぐらいか・・・
社労士事務所が求めるのはズバリ女性が欲しいそうですわ。
もし事務所を廃業せざるを得なくなっても、
女性なら結婚で逃げることができ、
サラリー男性に寄生できるからやそうです。
社労士事務所よりも労働専門の弁護士事務所の方がええんちゃいますかね?
それか税理士事務所とか・・・
一般的な社労士事務所は自宅を事務所にして、
同居の身内に電話番をさせ、
自分は営業に出てる事務所が多いと聞きます。
ほんま社労士には修行させてもらえるとこ少ないですねぇw
行政協力ぐらいか・・・
3. Posted by
kimmasa1970
2007年12月01日 20:26
>FreeOyajiさん
ブログにもある程度営業は必要ですよね。
でも、自分でコメントまわりするのも、時間の割に効果は?という気がするので私はやってません。
ブログの場合は、社労士に比べれば営業は必要ない気がします。
社労士事務所は、営業することが情報収集になるところが違いですかね。
>浪速の射漏士さん
確かにこの一年間、開業ノウハウを探るのには苦労してきたと思います。
ただ、結果論から言わせて貰うと、大きな税理士事務所には入らなくて正解だったと思ってます。
どうしてもサラリーマン的になってしまうので。
寄生社労士は楽にお客が取れていいなと思うのは最初のうちだけじゃないかと思ってます。
行政協力はスッパリ辞められるので、後腐れがなくていいですが、これもハマる人が多いと聞きます。
人間は弱いので、誰かに飼われるとなつきやすいんですよね。
ブログにもある程度営業は必要ですよね。
でも、自分でコメントまわりするのも、時間の割に効果は?という気がするので私はやってません。
ブログの場合は、社労士に比べれば営業は必要ない気がします。
社労士事務所は、営業することが情報収集になるところが違いですかね。
>浪速の射漏士さん
確かにこの一年間、開業ノウハウを探るのには苦労してきたと思います。
ただ、結果論から言わせて貰うと、大きな税理士事務所には入らなくて正解だったと思ってます。
どうしてもサラリーマン的になってしまうので。
寄生社労士は楽にお客が取れていいなと思うのは最初のうちだけじゃないかと思ってます。
行政協力はスッパリ辞められるので、後腐れがなくていいですが、これもハマる人が多いと聞きます。
人間は弱いので、誰かに飼われるとなつきやすいんですよね。





