2008年02月02日

アート系専門学校の卒業制作展に出席

いつもイラストや漫画を描いて貰っているまんが家志望の学生さんの学校の展示会に出席してきた。
学生のイベントということで、それほど高度なものを期待してはいなかったのだが、良い意味で期待を裏切られた。
私が仕事をお願いしている人は、ここ最近次々とコンペを勝ち抜き、さらに大手出版社への持ち込みにも成功して、飛ぶ鳥を落とす勢いだ。
もちろん私も何人かの作品を見た上で選ばせてもらったので、彼が力を持っていることに驚きはないのだが、こんなにも早く方々で認められるというのは予想以上だった。

会場に着くと、教務の担当者とその学生さんに案内されて、ブースを見学。デカデカと「社会保険労務士○○先生」と書いてあってビビッてしまった。そんな大きく扱われるほどの人間じゃないんですけど・・・
会場の一角にはステージと観客席を備えたイベントスペースがある。
私が今日呼ばれたのは、実はこのイベントのためである。なんとそこで学生のプレゼンの後で私も壇上に上がってコメントを言わされるのだ。
正直、結構なプレッシャーだったが、高くもないギャラで描いて貰っている手前、こういう時にしっかり協力するのは当然のこと。

学生さんのスピーチは、さすがにかなり緊張気味。ただ、事前にかなり準備してあったもようで、簡潔にまとまった良いプレゼンだった。
それに比べると、我々大人はどうも初々しさに欠ける。オッサンの与太話である。
事前に何も考えてなかったのだが、不思議なことにその場になると言葉がスラスラ出てくるのは、学生たちの熱い思いに打たれたからか?

イベントは40分ほどであっさり終了し、彼が大手出版社に持ち込み成功したという力作を読ませて頂いて帰ってきた。

彼は今時珍しいパソコンを持っていない人(自分で学費を払っているからお金がない!)なので、普段のやり取りは携帯メールとコンビニから送られてくるFAXがメイン。最初は不便を感じたが、ある意味それもいいことなのかもしれないと今日思った。
これだけデジタルが発達した時代にあって、紙とペンだけで漫画を描く方がむしろ希少価値がある。
彼と会うといつも作品を産む時の苦しみの話題になるが、満ち足りて幸せな人間に人を感動させる物語など描けるわけがない。彼が今、その力を認められつつあるのは、きっと彼の境遇による部分もあると思う。
格差社会のマイナス面ばかり気にしていたが、若い力はそれをむしろ強みに変えて羽ばたこうとしている。

私も負けてはいられない!



kimmasa1970 at 00:53日々のできごと | 社労士営業 
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