2009年12月27日

HPコンサル

ホームページコンサルの営業を受けた。

これまでに何度もSEO対策の営業電話が来たりしていたが、いつもタイミング悪く、お断りしていた。
先日のセミナーが丁度終わったところで、一段落して今後のことを考えようと思っていたところだったので、少しくらい時間を割いてみるのもいいかと思い、訪問して貰うことにした。
このようにして考えると、営業というのもタイミングが悪ければ、どんなに良い内容でもお断りされてしまうことが分かる。

今回は無料コンサルということで、私の事務所のHPについていろいろと改善案を提示して貰った。
今のところ、HPはライブドアブログをそのまま使用していて、月額262円という低コストで運営している。最初から検索で上位表示されることは狙っておらず、直接名刺交換した相手などが、私に仕事を依頼したいと思ったときなどの参考にでもなればという程度の内容だった。
ところが、去年の中安金騒動あたりから新着情報などを記事にしていったところ、徐々にアクセス数が伸び始め、最近では検索でもかなり上位に表示されるようになっているらしい。
その割にHPからの問い合わせというのはほとんどない。元々それを期待していないところもあったが、せっかく検索で上位表示されているのにそれを生かさないのはもったいないとのことだった。
アクセス数で言うと、今年の春頃からは、平日は100近くある状態が続いており、記事の内容はそれなりに興味を持って読まれやすい内容だとのこと(お世辞も入っているかもしれないが)。そのくらいのアクセス数なら、もっときちんと戦略を練って誘導を行えば、問い合わせを増やすことは十分可能というのが担当者の意見だった。
こっちは全然それには期待していなかったが、HPにも結構手間が掛っているので、改善できるところは改善したいとは思っていた。そういう点ではなかなか良い意見が聞けたと思う。
たとえば、こっちはネットでは自分で自分の欲しい情報を探すタイプだったとしても、一般ピープルは決してそうではなく、誘導される傾向がかなり強いらしい。
したがって、「問い合わせ先」のリンクひとつにしても、きちんとバナーを作って視覚的に目立つように工夫するのと、単純なテキストリンクとでは効果が全く違うとのこと。
あと、ネットサーファーの行動特性をよく分析していた。多目的なページというのは、ユーザーからすれば、どこでも自分の好きな場所へ向かうことができて便利だが、運営者の目的に到達する前に余所のリンクを踏まれてしまったらそれで終わりだ。つまり、特定の目的に特化したページを作成して、そのページに誘導された人に対しては出来る限りその最終目的に到達してもらうように仕向けるような工夫が必要だという。
よく、情報商材のリンクをクリックしたりすると、ズラーッと1枚のページが表示されて、その中には最終問い合わせ以外のリンクは一切ないというのを見たことがあるが、集客に特化したページというのはそう作るべきらしい。ネットサーファーというのは移り気で、目的とする内容に興味を持ちかけていても、その途中でちょっと別のところに興味を引かれたりすると、すぐそっちへ向かってしまうものらしい。

あと、ブログを使うことのメリットとしては、更新がラクなことやコストが安いこと以外に、検索で上位表示されやすいというのもあるらしい。
ただ、デメリットとしては、不要なリンクが多く表示されていて、せっかくたどり着いたユーザーを逃がしてしまったり、本当に呼んで欲しいコンテンツに誘導できなかったりする。また、たくさん記事が書いてあると検索に掛りやすい代わりに、実際に訪問したユーザーがその記事をすべて端から端まで読むということはまず無く、トップページやほんの一部のページしか読まれないのが実態。

ではどうすればいいのか?
・事務所のHP以外に集客に特化したページを作成すること。
・ブログと事務所HPは分けて作成し、互いにリンクさせること。
・ブログはブログで所長の人となりを伝えるのに有効だし、検索上位に上がりやすいため、残しておく。
・事務所HPでは、業務紹介、お客様の声、O&Aなどの基本的な情報に絞って作成すること。
・事務所HP及び集客HPでは、バナーを多用して、ネットスキルの低いユーザーにも使いやすくなるように工夫すること。

まあ、考えてみればどれも当たり前のことだ。
では、今回のコンサル無しでこういったことを考えたかというと、そこまでの暇は無かったと思う。だから、今回のコンサルは受けてみて良かったと思っているし、限られた予算の範囲でなら、仕事を依頼してもいいと思った(実は先日大口の助成金の支給決定があり、まとまった収入が予定されていることも要因)。

実は今回、訪問を受けた目的はHPの改善以外にもうひとつあった。
それは、コンサルされる側に立ってみるということ。
お客がコンサルタントをどう思っているのか?
お客がコンサルタントにお金を払ってもいいと感じるのはどういう部分か?
こういう点で、私は今回のコンサルタントを試してみたいと思っていた。
結果、コンサルされる側の気持ちはとてもよく分かった気がする。
・まず、相手の情報が役に立つかどうかは聞いてみなければ分からないということ。
・ということは、仮に相手の情報が役に立つことが分かったとしても、既に聞いてしまった情報に対してはお金を払う動機がない。

これが、コンサル(情報)そのものでお金を取りにくい要因だ。
相当サイフの紐が緩んでいる状態なら、顧問契約を・・・という流れもあったが、今のご時世ではそうはなりにくい。
不景気な時代には、やはり単なる顧問契約よりも給与計算や手続といった具体的なサービスに顧問としての情報提供を付加して売り込むのがいい。


・初めて会った相手とは、いきなり高額の契約は結びづらい。
・でも役に立つ情報はまた聞きたい。
・リスクを最小限に抑えて、予算の許す範囲で、相手の商品を買ってあげるという選択をしやすい。。ブログパーツ

kimmasa1970 at 20:41コメント(0)社労士営業 | 日々のできごと 

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