社労士 受験と回想

2008年05月01日

以前、行政協力の時に、ふとしたきっかけで昔話になったことがあった。
それはまだ私が大学生だったころの話。
当時の私は短絡的で、できるだけ時給の高いアルバイトをしたいと考えていた。
そこで、家庭教師をやろうと思ったのだが、当時は銀行や駅の黒板に電話番号を書いて募集をかけるというのが一般的なやり方だった。だが、いざ実際にやろうと思ったら、黒板は東大生の書き込みでいっぱいだった。
ズラッと東大生の書き込みがしてあるのを前にして、情けないことに三流私大の私は諦めてしまった。

今から思えば、東大生ばかりの書き込みの中だからこそ、三流私大の私が目立つ可能性は十分にあったはずなのだが、悲しいかな偏差値教育に長年漬け込まれてきた受験脳では、そのようなダイバーシティな発想の転換はきかなかった。

それはさておき、私は仕方なくフロムAをめくって、家庭教師派遣センターに応募することにした。(これも後から思えば、センターが私大生を派遣して生徒が集まるのだから、何も東大生でなきゃ市場に認められないとは限らないだろうに)
時給はぐっと下がって1500円。おそらく直接交渉すればこの倍はもらえただろう。
それでも楽してお金を稼ぎたかった私は、センターに登録することにした。
そして待つこと1ヶ月。ようやく私にも家庭教師の紹介が来た。
受け持ったのは杉並の豪邸に住む、中学2年生。
まったくやる気のない生徒で、とにかく人が見ていないと全然勉強しようとしない。
そんな奴放っとけばいいと思っていたが、立場上仕方なく見張り役を一年間務めた。

さて、そろそろ更新かと思っていた頃、いきなり新宿労働基準監督署から電話が掛かってきた。
「あなたの登録している家庭教師センターが倒産と同様の状態となりました」
慌てて銀行に走り、通帳記入してみると、先月の給料が入っていない!

その後、監督署の職員と何度か電話で話し、聞いた話では、このような場合には未払い給与の立て替え払い制度があるのだが、学生のようにその収入で生計を立てていない者は労働者とは見なされないために、立て替え払いの対象とならないとのこと。
楽チンな仕事とはいえ、働いた分のお金がもらえないなんて、そんなこと許されていいのか! この時踏み倒された金額は約5万円。学生にとっては大きな金額だ。

この時は何とかして社長から取り立てる方法はないかと思って、大学の法律相談室などにも足を運んだが、結局の所、社長が夜逃げしてしまっていては、どうにもならないということが分かっただけ。

諦めの悪い私は、労働基準監督署へも足を運び、直に監督官と会って話を聞いたが、学生には払えないの一点張りで、どうにもならなかった。

今だったら不服申し立てみたいなことも考えついたと思うのだが、当時はそんな知恵もなかったし、相手の監督官もそんなことまでは教えてくれない。
結局、納得がいかないまま、諦めるしかなかった。

と、そのような話を先日役所の人たちに話したところ、生計を維持してないとか学生だからといった理由で立て替え払いがされないなどということはありえないと言われたのだ。
まさか15年前に泣く泣く諦めていた古傷が今頃うずきだすとは思いも寄らなかった。
確かに道義的に考えてみれば、学生だからとか、生計を維持してないからといった理由で、労働の対価が軽んじられていいはずはない。
それはおかしいということで、私は15年ぶりに新宿労働基準監督署へ電話してみた。(つづく)

kimmasa1970 at 22:19 

2007年12月16日

社労士事務所での見習いをしながら、一方で、他に何か開業に向けてできることはないかと私は模索していた。
そんな時に、以前受験の時に教材を譲っていただいた岩本先生のブログをご本人から教えていただいた。その中に彼の開業ストーリーがびっしりと書き込まれていたのだ。
彼は四国の人なので、なにわプロゼミという大阪で開かれた開業塾に参加したようだったが、その主催者(ブレインという会社らしい)のHPを見ると、なんと今年から名古屋でも開催されるというではないか! しかもその他の色々な開業塾と比べると会費は安く、8回の講義で12万円ほど。自分にとっては大きな出費であったが、評判もいいようなので、やってみることにした。

ただ、講義は土曜日に開催されることが多く、勤務カレンダーを見ると見事に夜勤と重なっている。職場の職長に頼み込んで有休をお願いしたが、どうしても無理とのこと。これ以上はいくら言っても無駄なので、欠席せざるを得ない回に関してはビデオをお借りできるとのことだったので、それで我慢することに・・・。

さて、気になるプロゼミの内容は・・・

第1回 社労士の資格活用の可能性&開業体験談
第2回 就業規則の作成、変更
第3回 労働保険の年度更新、社会保険の算定、諸手続
第4回 課題発表会、ロールプレイング
第5回 営業開拓&助成金
第6回 報酬の決め方&人事制度入門
第7回 給与計算、年末調整
第8回 退職金問題と401k

私は他の開業塾に通ったわけではないので確かなことは言えないが、この開業塾の特徴は毎回の講師が違うということだ。おそらく普通の開業塾だとひとりの講師がこれらの内容を通して教えてくれるのではなかろうか?
毎回講師が異なるというのが、良いことなのかどうかは微妙だが、色々な開業社労士の話が聞けるというのは魅力だと思う。何しろ、開業社労士といっても、個人でやってる人、法人を作った人、顧問業務を中心にやってる人、就業規則や退職金などのスポット業務ばかりやる人など、様々なタイプがいて、開業前の時点では自分がどのタイプを目指すか分からないので、色々なタイプの人の体験談が聞ける(基本的にどの先生からも体験談は聞くことができる)というのは大きいと思う。

あと、実際に受講した感想としては、終わった後の飲み会の役割がとても大切だということ。
名古屋プロゼミの世話役の先生はとても面倒見の良い方で、しかも飲み会が大好きな方なので、プロゼミ生同士はあっという間に仲良くなり、そこでお互いの意見交換が始まる。開業しようか迷っている人、どのように営業したらいいか悩んでいる人、既に開業している人・・・それらがお互いに意見をぶつけ合う。その混沌の状態がとても大事だと思う。そうした中で、徐々に自分を客観視できるようになり、開業への決意と自信が確かなものになっていく。

少なくとも、講義の内容だけならば、今から思えばとても基本的なことで、それを知ったからと言って開業できるかというとそれは難しいと思う。ただ、基本的なことを理解するからこそ、そこから先の個人の戦略が立てられるのであり、次の段階へ進むことができる。

また、ここで知り合ったプロゼミ生同士のネットワークは、開業塾修了後も続き、様々に生きてくる。もちろん終了後に進む道はそれぞれ異なるが、同じ釜の飯を食った仲間はそう簡単には忘れない。

結局は個人個人がプロゼミをどう生かすかだけだと思う。ただ、自分一人で悩むのと、同じ悩みを持つ仲間と一緒に考えるのとでは、かなり違うということは言えるだろう。そういうことのきっかけとしては、とてもいい場所だったと思う。


kimmasa1970 at 22:28コメント(4)トラックバック(0) 

2007年12月10日

社労士事務所の面接には落ちたものの、仕事が休める平日にその事務所での見習いをさせてもらうことができたのは、当時の私にとってはとても大きなことだった。

その事務所は30件ほどの顧問先を抱えていて、事務員をひとり雇っており、その方が一時期辞めたいという話が持ち上がって、求人広告まで出したわけだが、結局その方の気が変わったのと、(私を含めて)丁度良い応募者がいなかったのとで、その方が引き続き勤務されることとなったらしかった。
私は3直2交代勤務の中の平日の休みを利用して、月に3回ほどその事務所に通うこととなった。

見習いの内容としては、事務手続きがほとんどだった。
事務員の方と一緒に車に乗って、顧問先を回り、社員の出入りや、労災などの書類作成と提出を行う。
事務員の方は、社長さんと話すことは苦手な方であったが、書類作成に関しては実に素晴らしいスキルを持っていた。社労士の資格は運悪く落ち続けておられるようだったが、実務の知識はほぼ完璧。
しかも勤勉で、時間のある時などは、用事が無くても顧問先に顔を出して挨拶をしたり、とてもマメである。

私も得喪関係の書類などを何度か教えて貰いながら書かせて頂くことができ、社労士としての仕事のイメージを自分の中に持つことができた。また、移動中にその事務員さんと色々なお話をすることができたのも大きかった。
もちろん実際には、書類作成だけではなく、経営者とのコミュニケーションという最重要課題が他にあったわけだが、右も左も分からない、単なる有資格者にとっては、実務のイメージが持てただけでも、随分と開業へのハードルが低くなったと思う。

ただ、その事務所では、肝心の所長さんについて社長との本質的な相談の場に立ち会うことを許して貰えなかったので、その点では他で経験する必要があった。
それでも、所長からは、ご自身が(実務経験ゼロから)開業された時の苦労話などを聞かせて頂き、自分の開業戦略構築のためにはとても貴重な情報を得ることができた。

その所長には後日色々な経営者団体も紹介して頂いたし、今の私の状況のかなりの部分がこの時の経験が元になっている。

何年も社労士事務所で勤務するというのは、若い独身の方ならいいかもしれないが、私は断然、いきなり開業派である。

kimmasa1970 at 10:27コメント(0)トラックバック(1) 

2007年11月30日

合格発表の翌日、妻がフリーペーパーを持ってきた。
なんとそこに社労士事務所の求人が載っているというではないか!

○○社労士事務所 事務員募集
「未経験の方でも、基礎から指導いたします。有資格者歓迎!」
月給・15万円〜

住所を見ると、すぐ隣の市だ。車で15分ほどの距離。
ただ、月給15万社会保険ナシか。妻子持ちには厳しいな。
そう思ったものの、社労士なんて資格取っただけですぐビジネスができるとは到底思えない。ここは何とかして、先人から学ぶ機会を持たなくては・・・。

30分ほど検討して、妻と相談の上、その事務所に電話を掛けてみた。

・・・反応は悪くなかった。いつから来られるのか?とまで言われた。どうやらそんなに応募が殺到しているわけではなさそうだ。一週間後の土曜日に面接に行くことになった。

面接の日。
着慣れぬスーツに袖を通して、事務所に出かけた。
雑居ビルの階段を上り、ドアをノックする。
「どうぞ」
小さな応接テーブルに所長が座っていた。
あらかじめ郵送してあった履歴書を見ながら、自分の職歴を説明するように言われた。
私は大学を出てから出版業界やホテル業界を経て、期間工をやるまでの話しを説明した。
「随分遠回りしているねえ」
「・・・」
「君はパッと見たところかなりプライドが高そうだね」

さすが経営者。単刀直入にものを言う。

「君みたいなタイプにはものを教えにくいなあ」
「そうですか」
確かにそうかもしれないと思いつつも、だからといって性格は変えようがないだろうと思った。

「まあ、でも、短所というのは長所の裏返しだと言うからね」
「はあ・・・」
「君みたいなタイプは経営者とは対等に話ができそうだね」
そう言われてみればそうかもしれない。

その後、所長が7年前に脱サラして開業したこと、今はそこそこの顧問先を抱えているが、事務員をひとり雇うのがやっとだということ、余所の社労士事務所でもこの程度の待遇であることなどを話してくれた。

「君を雇うのは難しいと思うよ」
理由は2つ。
第一に、私が将来独立を目指していること。
第二に、私が家族を養って行かなくてはならない立場であること。

所長としては、仕事をやっと覚えたところで辞められては困るというのだ。まあ、この点については理解できる。

第二の理由はなぜか?
実はこの所長も、全く実務経験なしで独立開業したとのことだった。
そしてその経験から、本気で独立したいならば、事務員なんかやらずに、今すぐ開業した方がいいというのだ。
・人間のモチベーションは意外と長続きしないから
・開業するためには、軌道に乗るまでの生活費を貯金から出さなくてはならないが、この事務所で月給15万で働いてしまったら、その大切な貯金を開業前に減らしてしまうことが目に見えているから
・仕事なんか独立してから覚えることができる。実際にこの所長はそうしてきた。

実はこれ、真島さんの「開業への道」に書いてあったのと同じだった。
ただ、そうは言っても、何も知らずにいきなり開業は無謀だと思った。
とにかくこの時はまだ、試験に受かっただけで、実際の社労士業務の何たるかすら全く分かっていなかった。
就業規則作成やら、給与計算、助成金申請、退職金改定、人事制度構築などといった、顧問業務以外の代表的なメニューすら知らなかった。
そういう私から見れば、この所長は、すでに社労士として事務所を成立させていて、事務員まで雇っている。
私と所長の間にどのくらいの深さの河があるのか? それだけでも知りたかった。

「分かりました。ここで働くことは諦めます」
「そうか」
「ただし、せっかくこうしてお知り合いになれたのですから、私に実務を学ぶ機会をください」
「!」
「期間工をやりながら、会社が休みの日にここへ来ます。邪魔はしませんので、仕事を見させてください。もちろん給料は要りません」
「そう言われてもねえ・・・」
「どうかお願いします!」

「タダでもいいからって言う人もいるんだけど、実際にそれをやっちゃうとこっちが疲れるんだよね。どうしても気を使っちゃうから・・・」
「・・・」
「じゃあ、こうしよう。少しだけバイト代を出すから、バイトという形でなら来てもいいよ」
「ありがとうございます。よろしくお願いします」

このようにして面接は終わった。
採用はされなかったが、実務経験を得るという私の目的は辛うじて叶えられた。


kimmasa1970 at 00:22コメント(3)トラックバック(0) 

2007年11月28日

何はともあれ、合格することができた。
はあ〜、長かったな。かれこれ2年。
思えば、夢も希望も持てない正月に、藁をもすがるような気持ちで勉強を初めたんだっけ。
社労士試験の何たるかすら分からない状態で、いろんな人に教材やテープを譲ってもらったりして、手探り状態でがんばったけど、届かなかった1年目。
本試験終了直後からIDE社労士塾に申し込んで、質問電話をかけまくり、無我夢中で勉強してきたら、知らない間に力がついていた。
それにしても、今回の本試験は危なかったな。
試験前の模試で高得点をとったばかりに、油断したり、寝坊したり。
おかげでこの3ヶ月、救済待ちは長かった〜

さて、合格したら絶対に開業すると、私は心に決めていた。
それも当たり前だ。
何しろ期間工を続けるのが嫌で受験を決意したのだから。
社労士資格を取っても、それですぐ開業してやっていけるわけではないというのはよく分かっていた。実務経験もないし、営業経験も人脈もない。自分にはこの資格以外何もないのだ。
それでも、私に迷いはなかった。
実はこのことは、前回受験した直後に改めて決意していた。
「合格したら絶対に開業する」
もちろん私はインターネットで開業に関する情報を調べまくった。
2ちゃんねるには「社労士って食えない資格だよね」というスレがあったほどだ。
私とて、何の勝算もなく開業を決意できるほど脳天気ではない。
否定的な情報ばかりの中、私が最初に買った受験基本書の著者の真島さんのHPに彼の体験談が載っているのを見つけた。
社労士開業への道

「真島の基本書」は、私には合わなかったが、この体験談は私にとってはとても勇気づけられるものだった。
何しろ、真島さんの開業の時の状況が私とまったく同じ、何もない状態だったからだ。
そして彼は迷うことなく開業を勧めている(受験指導者という立場もあろうが、それだけだったら読めば分かる)。
ダブルライセンスも、実務経験も必要ない! 必死にやれば道は拓ける!!

社労士資格を取得して、開業するかどうか迷っている人はこの体験談を読んでみるといいと思う。決して甘いことは書いてないが、開業して成功できないわけではない。
印象に残ったところを少しだけ引用しておこう。
営業とはテクニックではありません。ベラベラしゃべる営業マンが必ずしも良い営業マンとは限らないのです。訥弁でもいいから、誠心誠意、真心で接する営業マンの方が、より顧客には信頼されるものです。要は、あなたの真心、熱意を相手に伝えること、それが営業なのです。
 「そんなこと言ったって、真心や熱意の伝え方が分からない」とあなたはおっしゃるかもしれませんね。なに、簡単なことです。あなたの中に、あふれるほどの真心と熱意があれば、それでよいのです。あなたの中にあふれんばかりに蓄積された真心や熱意は、あなたが顧客と話すとき、特別にあなたが意識せずとも、あなたの目や全身からあふれ出し、空気を伝って必ず顧客の心に届くものなのです。

いやあ、真島さんは文章が上手い!
これはきっと真実だと直感した。
熱意や情熱以外に何もない、その持たざること自体が武器になる
そのことに気付ける人間は意外と少ないと思う。
もしも自分が立派な給料を貰える会社員だったとしたら、今頃開業できずに悩み続けていたかもしれない・・・


kimmasa1970 at 20:27コメント(2)トラックバック(0) 

2007年11月27日

合格発表の当日は昼勤だった。
大体例年昼過ぎに発表があるらしい。
私は午後3時のホットタイムに携帯のEZ−WEBから2ちゃんねるをなんとか探し当て、情報に遭遇した。

第38回社会保険労務士試験の合格基準

1 合格の基準

本年度試験の合格基準は、次の2つの条件を満たした者を合格とします。

選択式試験は、総得点22点以上かつ各科目3点以上(ただし、労働基準法及び労働安全衛生法、労働者災害補償保険法、雇用保険法、社会保険に関する一般常識、厚生年金保険法は2点以上)である者

択一式試験は、総得点41点以上かつ各科目4点以上である者(ただし、労働基準法及び労働安全衛生法、労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識は3点以上)である者

※ 上記合格基準は、試験の難易度に差が生じたことから、昨年度試験の合格基準を補正したものである。

2 配点

選択式試験は、各問1点とし、1科目5点満点、合計40点満点とする。

択一式試験は、各問1点とし、1科目10点満点、合計70点満点とする。


さすがに衝撃を禁じ得ない内容だった。
択一は厚生年金が救済されなかったことが意外だったくらいだったが、選択の救済オンパレードは何だ!?
自分の都合もあるが、労安、労災、社一までは理解できる。
でも選択の厚年も雇用も誰でも解ける問題だと思うのに・・・。
しかも択一41点以上。6割を切ったのは初めてじゃないのか?

ちなみにこの年のIDE塾の合格ライン予想は下記から見られます。
http://www.ide-sr.com/kekka/2006/2006-yosou.htm

kimmasa1970 at 20:10コメント(0)トラックバック(0) 

2007年11月26日

2006年本試験問題(選択式): 労災保険法

問2 次の文中の【   】の部分を選択肢の中の適当な語句で埋め、完全な文章とせよ。

労働者災害補償保険法による保険給付の事由となる業務災害及び通勤災害のうち業務上の疾病の範囲は、【 A 】で、通勤災害のうち通勤による疾病の範囲は、【 B 】で定められている。
業務上の疾病として【 A 】の別表第1の2に掲げられている疾病のうち同表第9号に掲げられている疾病は、その他【 C 】である。
通勤による疾病として【 B 】に定められている疾病は、【 D 】に起因する疾病その他【 E 】である。

【 A 】=労働基準法施行規則
【 B 】=労働者災害補償保険法施行規則
【 C 】=業務に起因することの明らかな疾病
【 D 】=通勤による負傷
【 E 】=通勤に起因することの明らかな疾病


この年の選択式労災はとても正答率の低い難問であったのだが、私はなぜか解くことができた。もちろんAとBは施行規則か省令かで迷ったが、あとの空欄はよく覚えていた。
でもこれは、後から考えると全くの偶然。IDE塾のカセットテープにこの内容の話が入っていたのを覚えていただけなのだ。

ちなみにこの時の動画(カセットテープと内容は同じ)が下記で見ることができる。

http://www.ide-sr.com/kekka/2006/2006-sentaku-rousai.htm


kimmasa1970 at 21:10コメント(0)トラックバック(0) 

2007年11月25日

選択式の労働基準法、安全衛生法が足切りの可能性のある2点であったため、択一式はボーダーをクリアしていることが分かっていても、11月の合格発表日までは不安で仕方なかった。
・もし落ちていたら、また来年に向けて苦しい勉強をしなくてはならない
・もし受かっていたら、早速開業に向けての準備に取りかからなくてはならない
この2つの考えが頭の中をグルグル回っていた。

この間、2ちゃんねる掲示板では、史上まれに見る荒れた試験内容のこの年の救済に関して、様々な憶測が飛び交っていた。
意見の大勢を占めていたのは、選択は労災と社一が2点救済で、択一は43点以上というものだった。
ただし、9月下旬に一部の問題の誤りについて試験センターから以下のような発表があった。


社会保険労務士試験の試験問題誤り等について

 平成18年8月27日(日)に実施しました第38回社会保険労務士試験において、下記のとおり試験問題の誤り及び静岡会場における試験問題の誤植の受験者に対する連絡漏れがありました。
 該当する問題の採点に当たっては、受験者の不利益にならないよう下記の措置を講じて処理することといたします。
 受験者の方々にご迷惑をおかけしたことを深くお詫びするとともに、今後、出題及び試験事務の運営に当たっては、細心の注意を払い、再発防止に努めてまいります。

(試験問題誤り)
択一式試験問題   ・国民年金法 問7

誤りがある選択肢について択一すべきところ、選択肢の表現が不的確であり、複数の正答が考えられるため、複数の選択肢(D及びE)を正答として採点する。

(連絡漏れ)
択一式試験問題  ・厚生年金保険法 問4

誤りがある選択肢について択一すべきところ、選択肢の一部に誤植があり、試験開始後に受験者に周知の連絡を行ったが、静岡会場において当該連絡が行われなかったため、静岡会場の受験者について、複数の選択肢(D及びE)を正答として採点する。


結局これが何を意味するか?
当局があれだけムチャクチャな国家試験をやっておいて、やっと認めた誤りはこれだけだったということ。
・・・ということは?
選択式、労基・安衛で2重正解が認められるとしたら、ここしかなかった。
ここで認められないとすると、あとは得点分布をにらんでの個別の科目救済しかありえない。

予備校発表の選択式各科目の平均得点は、労災と社一がダントツで悪く、次いで労安だった。しかも、択一式も平均点は例年より低いという。

これらを総合的に考えると、選択労安で2点救済が行われる可能性は極めて高いというのが客観的な分析だった。
それでも、2ちゃんねるでは、あまりそういった意見はなく、最後まで不安な書き込みが多かった。

結局、私も、なるようになれという割り切りと、中途半端なモチベーションで勉強しても身にならないという言い訳で、合格発表まで勉強は一切しなかった。
まあ、それでなくても3直2交代勤務で休出だらけだったため、特に遊んで暮らしたというほどの記憶もないのだが。

kimmasa1970 at 23:07コメント(0)トラックバック(0) 

2007年11月11日

11月9日に社労士試験の合格発表があった。
本試験当日には私もIDE塾の直前予想問題&選択式解答速報配りの手伝いをしたが、果たして今回は、一切救済なしで、すっきりとした結果になった。

選択式試験は、総得点28点以上かつ各科目3点以上
択一式試験は、総得点44点以上かつ各科目4点以上

ちなみに合格率は10.6%という高水準。
社労士合格者を増やしたからといって、日本の労働環境が良くなるとは思わないが、がんばった人が素直に報われることはいいことだと思う。
私も去年、救済で合格した立場なので大きな事は言えないが、足切りで不合格になった人にとってみれば、一部の科目だけの救済で合格する人がいるというのは、何ともやりきれないことではなかろうか?

ぜひとも来年以降もこの調子で、公平な試験を行ってほしいものだ。
私が社労士試験を受けようと思ったのも、コネで合格する人間がいる期間工の登用試験よりも公平だと思ったからなのだから。

kimmasa1970 at 21:27コメント(2)トラックバック(1) 
さて、このようにして私はなんとか社労士試験に合格することができた。
最初は社労士試験の何たるかすらも分からない状態から初めて、よくぞここまで変わったものだと思う部分もある。
ただ、それ以上に幸運に恵まれたというのが素直な感想だ。
正直、運が悪ければ選択式で足切りに引っかかっていた可能性は十分にあった。
それも実力不足というよりも、身から出たサビとしか言いようのないミスによってだ。

・IDE塾の最終模試で好成績
・完全燃焼しきれない状態のまま盆休みを過ごしてしまう
・本試験直前に家族と感情的なこじれ
・本試験当日に寝坊
・試験会場へ向かう途中、焦りからくる数々の判断ミス
・結果的にさらにギリギリの状態で選択式開始
・その選択式問題がたまたまかなりクセのある問題で、危うく足切りに引っかかりそうになった

いやはや、つくづく人間というものは弱い生き物だと痛感した。

参考までに、この時の失敗を踏まえて、本試験終了直後に翌年の作戦を考えた内容を記しておこう。
・人間の集中力というものは、頭で考えるほど簡単にコントロールできるものではないので、本試験を迎えるずっと前の時点から周到に準備する必要がある。
・選択式も択一式同様に、問題用紙の一部を破って別紙解答控えを作って、全科目のうちどこに自信のない問題があるかが一目で見渡せるようにする。
・選択式では自信のある答えには○、消去法などで、分からないながらも何とか考え抜いて決めた答えは△、どの答えを入れていいかまったく分からない答えには×を付ける。○が3つ以上付いた科目についてはそれ以上時間をかけないようにして、○が2つ以下の科目については残りの3問をすべて△が入れられるまで考え抜く。このようにして選択式での足切りを確実に回避する。
・社労士試験の科目の中で最も重要でかつ難しい科目はやはり労働基準法だ。この科目に関してだけは、徹底的にテキストを読み込んで、それこそ条文ごと丸暗記してしまうくらいに取り組む。
・本試験当日までのコンディション作りに本気で取り組む。盆休み期間はウィークリーマンションを借りてカンヅメになる。本試験前日から試験会場近くのビジネスホテルをキープして、万全の体制で臨む。

結果的にこの対策は使う機会がなくて済んだが、この試験は惜しいところで合格を逃すと長い受験生活に陥りやすいと言われている。それだけに、ここで落ちていたらかなり精神的にも苦しい1年間を過ごすことになっていたことと思う。

kimmasa1970 at 19:29コメント(0)トラックバック(0) 
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