メーリングリスト

2007年04月22日

真島の基本書と過去問題集を少しやってみて思ったのは、分らないところを解決するのにものすごい時間がかかるということだ。

これは独学の初学者なら誰でも経験することだろう。
分かっている人に聞けばあっという間なのに、インターネットで調べたりしているとすぐに時間が過ぎてしまう。学習の初期の段階では、本当に小さなことでも疑問がたくさん発生するのだ。真島の基本書にさらりと書いてあることでも、2通りの意味のとりかたができるような場合がある。そういう時、運が悪いと独学者は迷路に入り込んでしまう。

本当ならこの時点で独学を諦めて、通学か通信の予備校にでも入れば良かったのだと、今になって思う。もし、そうしていれば、初回受験での一発合格も可能だったかもしれない。

だが、その時の私はまだそこまで社労士という資格を本気で信じていなかったし、受験を思い立ってからわずか2週間ほどで、いきなり高額の出費を決意するほどには、社労士試験というものを理解していなかった。独学の困難にぶつかってもなお、独学で合格した人も大勢いるのだから、自分だってがんばれば独学でなんとかなるはずだと思っていたのだ。

そこで私がやったのは、ネットで無料の情報を集めてみることだった。

社会保険労務士をめざす人応援ホームページ

ここには受験向けの掲示板があり、しかもnemuta先生という有資格者がとても分かりやすく質問に答えてくれる。もちろん無料で。
実際に私も何度か質問を書き込んでみた。
自分が理解できないことを知らない相手に伝えられる文章を書くだけでも時間がかかる。
はたしてその翌日、掲示板を開いてみると、ちゃんと答えてくれているではないか!
小さなことかもしれないが、誰も聞く相手がいなくて困っていた私にとっては実に感動的だった。しかもnemuta先生の知識の量と理解の深さはハンパではなく、私のつたない文章からきちんと疑問点をつかまえて、見事に説明されていた。
正直言って、無料でなぜここまでしてくれるのか理解できない。
ただ、掲示板の履歴を読んでみて分かったのだが、ちゃんと調べれば分かるような質問をうかつに書き込むと手厳しく叱られるのだ。
だから、質問する側もビクビクである。
ただ、この先生は分からなくて本当に困っている人にはとても親切だ。私もこの時期、nemuta先生の励ましでとても勇気づけられた。

ただ、残念ながらこの掲示板の力にも限界があった。仏のようなnemuta先生も決して暇人ではないため、1日にそう何度も質問はできないし、答えが書き込まれるまでに何日か掛ることもある。そうなるとこちらの学習もストップしてしまう。
知識というものは、色々な要素がからまりあって全体像を構成しているので、土台がしっかり組めていないと積み上がっていかないのである。トランプで作るピラミッドのようなものだ。1か所でも崩れると全体が崩れてしまう。

そんなわけで、次に私が利用したのがメーリングリストだ。

現在はもう廃れてしまったが、このころyahooのメーリングリストで社労士受験向けのものがあり、そこに登録してみた。
ここには常駐の有資格者先生はおらず、受験者同士で質問のやりとりをしたり、情報交換をしたりしていた。当然、質問を書き込んでも正しく的を得た答えが返ってくるとは限らず、徐々に利用しなくなっていった。
ただ、最初のころはそれでも結構役立った。
他の人がどんなふうに勉強を進めているのか、またどんな教材を使用しているのかなど、私の知りたいことが色々とあったからだ。
勉強法ではカセットを聞くという人が結構いた。例えば車や電車での通勤途中にカセットを聞く。それを毎日繰り返していると自然に内容を覚えてしまうというのだ。

私も早速カセットが欲しくなった。だが、どうすれば手に入るかがわからない。近所の本屋で社労士受験向けのカセットなんて置いてないし・・・。
大体カセットの中身がどんなものなのかも良く分からない。
単に通勤時間での学習を目的とするならば、過去問題と解説を読み上げるだけのものでも役に立つはずだ。
とりあえず私はダメもとで、メーリングリストで呼びかけてみた。
「私は初学者で、市販の基本書と過去問題集だけで勉強しています。通勤時間の学習にカセットを取り入れたいのですが、どこで売っているかも分かりません。誰か教えていただけないでしょうか?」
すると、結構答えが返ってきた。なるほど、カセットというのは予備校の通信教育の教材に含まれているのだな・・・。
中に一人すでに合格した人で、昨年使用済みのもので良ければ譲ってもいいという人がいた。
渡りに舟とはこのことだ。
私は心をこめてメールを送った。いくらくらい出せばいいだろう?

そんな私の心配をよそに、その人は無料でカセットを送ってきてくれた。
ダンボールを開けてみて驚いた。1科目につき3〜5本。合計40本以上のテープが入っていたのだ。
基本書1冊と過去問題集2冊だけの教材で勉強していた私は、まずその量の多さに驚いた。
つまり、他の受験者たちは、これだけのテープを繰り返し聞いているのだ。ものすごい学習時間である。

IDE社労士塾

テープに印刷されていた名前を当時の私は全く知らなかった。
これがIDE社労士塾との運命の出会いであった。
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kimmasa1970 at 08:39コメント(0)トラックバック(0) 
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