退職金

2008年08月28日

新しく契約した会社の経営者からはいろいろな相談を受ける。
前に契約していた社労士さんは、手続き以外はやらない人だったそうで、経営に役立つアイデアはあまり提供してもらえなかったそうだ。

今回は退職金のことで相談。
途中入社の社員から中退共のポータビリティのことを言われたのがきっかけで、その会社は中退共に入ることにしたそうなのだが、実はその段階できちんと中退共のメリットデメリットについて理解していないもよう。
ただ、私も別に退職金を専門に取り扱っているわけではないので、自分が完全にお世話するにはちと荷が重い。
そこで生命保険会社の知り合いを紹介することにした。中退共の一番のデメリットは、経営者の思い通りに退職金を増減できないこと。自己都合で転職した人間にも、定年まで勤め上げた人間にも、同じように積み立てた分だけ支払われてしまう。その点を説明して、民間保険を活用して節税しつつ簿外資産を積み立てて退職金をプールするやり方をサラッと説明し、良かったらいい保険屋を紹介しますよ、と持ちかけたところ、すんなりOKが出た。

保険屋もいろいろ知り合いがいるのだが、こんなときはやはり一番信用できる人間に声をかけるものだ。彼とは一年ほど前に21世紀クラブという異業種交流会で知り合ったのだが、それ以来ほとんどその交流会には顔を出していないにも関わらず、何ヶ月かに一度、近くに寄ったから・・・といったタイミングで電話をくれる。まだ私が全然お客がいない頃から、たまに情報交換と称して一緒にお茶を飲んだりしていた。他にも何人も保険屋とは知り合ったが、そんな風に定期的に連絡をくれる奴は他にいない。みんな最初の1回だけお茶をご一緒するのだが、その後はなしのつぶてで、去る者日々に疎しという奴だ。

多分今後も退職金の案件があれば、彼を頼ることになるだろう。
ということは、営業ってのは実を結ぶ営業とムダな営業があるってことだ。
その人脈にとって、自分が何番目なのかが最も重要。紹介が欲しかったら、一番目にならないとダメだ。2番目3番目にしかなれないような営業は、してもムダだ。
極端な話、1番になれないなら、2番でも100番でも同じこと。
薄い人脈をたくさん持つより、絶対的な信頼関係がいくつ築けるかが大事だと思う。

kimmasa1970 at 02:16 
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