3号業務

2008年02月25日

躍進職業から見た社会経済の変化(社会実情データ図録より)によれば、1970年〜1975年の公認会計士の増加率は全職業中2位の38.3%増。1975年〜1980年の税理士・公認会計士の増加率は5位の26.6%。
そして、2000年〜2005年の経営専門職業従事者(税理士・社会保険労務士等)の増加率は3位の23.7%。

また、総務省統計局の統計でわかるわが町わが社会によれば、1995年〜2000年の経営専門職業従事者の増加率は、東京都特別区部で、1位の81%。大阪市では2位の53.9%。名古屋市で2位の72.5%。
ちなみに東京の2位と大阪、名古屋の1位は共に家庭生活支援サービス職業従事者(つまり介護)。

税理士に関しては5科目合格者数は毎年1000人前後で安定しているが、社労士の合格者数は、平成4年頃から増え始め、ここ5年ほどは4000〜5000人合格している。
合格した社労士が皆開業するわけではないので、一概には言えないが、社労士の増加が経営専門職業従事者の増加に影響している部分はかなり大きそうだ。

今後の高齢化社会においては、ワークライフバランスを抜きにしては社会そのものが成り立たなくなるので、労務管理の専門家としての社労士の必要性は上がってゆくと私は思っている。
ただし、そうなるとこれまでのような1,2号業務中心のビジネスモデルから、3号業務である人事労務コンサルタントとしてのビジネスモデルへと変化していくはずだ。

CO2の増加による地球温暖化が顕著になるまでは、エコビジネスが成立するなんて誰も想像しなかったと思う。同じようにワークライフバランスも、現状ではまだまだ認知度の低い思想だが、少子高齢化という時代の波が一気に新しい考え方を運んでくる可能性はある。

私がこのデータから読み取ったのは、社員と会社が共存共栄していくための知恵を提供することを、社労士という職業に求められているということだ。

だとすると、やはり今後は3号業務中心か!?
個人的にはそっちの方が好きなのだが・・・。

kimmasa1970 at 09:31 
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