2007年07月26日
格差社会ニッポンで働くということ←本のタイトル
格差社会ニッポンで働くということ
熊沢誠・著
岩波書店・刊
大枚1900円をはたいて衝動買いした本だったが、実にいい本だった。
私自身、これまで様々な仕事に就いてきて、そのどれもがうまくいかなかったわけだが、もっと楽にサラリーマンをやれる国がヨーロッパにはたくさんあることを、この本を読んで初めて知った。
いくつかの衝撃的な統計データを引用する。
・日米の中小企業労働者の賃金は大企業の60%だが、ヨーロッパの中小企業の賃金は大企業の80〜90%
・ドイツやイギリスでは、パートと正社員の時給(を含む労働条件)に差をつけてはならないという法律が成立している。
・週50時間以上働く労働者の割合、日本は先進18カ国中ダントツの28%。EU諸国はイギリス(15%)を除いて6%以下。
・ホワイトカラーエグゼンプションの対象者の年収制限、日本経団連の当初案では、400万円以上(!)、(ちなみに最終的な政府案では900万円以上)
・イギリスの求職者手当は無期限。フランスでは失業保険給付期間(それだけでも日本よりずっと長い)終了後には最低賃金水準の失業扶助(無期限)がもらえる。
・最低賃金、フランスでは1162円、イギリスでは1096円。
数字の細かい部分は正確ではないが、大体のイメージはつかめると思う。
今の日本は、あっちでもこっちでも、ワーク&ライフバランスがズタズタにされてしまっている。その分、経営者は安く人を雇えるし、金持ちの税金はとても安くなった。
だから、起業ブームなんかが起きたりするのだろうけど、そんなにみんながうまくいくはずがない。個人的に今の辛さを抜け出そうとするよりも、労働組合を強くして、サラリーマンを辞めるリスクを冒さなくても人間らしく生きられる社会を作ることの方が、現実的だし、大事なことだとこの本は説いている。
ウ〜ン、真実の言葉は重い・・・。
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1. Posted by フクロウ 2007年07月26日 07:30
この度は、TBありがとうございました。
実は、私、勤め人でありながら、社労士という職種を存じ上げませんでした。貴ブログを、これからも参考にさせていただき、すこし勉強してみます。
また、時々再訪させていただきます。jiang
2. Posted by 飯大蔵 2007年07月27日 23:08
TB有難うございます。
格差、新自由主義についてまとめようと思っていますが、なかなか果たせないでいます。
ところで、社労士の試験は残念でしたね。来年への準備は順調に行っているみたいですね。お力にはなれないですが、応援しています。
格差、新自由主義についてまとめようと思っていますが、なかなか果たせないでいます。
ところで、社労士の試験は残念でしたね。来年への準備は順調に行っているみたいですね。お力にはなれないですが、応援しています。

