2007年09月18日

メディア状況と出版ビジネスの話 1

中日新聞の記事で、ワイアードというとってもトンガッた雑誌の編集長に対するインタビューが載っていた。
テーマはネット社会の到来によってメディアの構造がどう変わるか?
この人(クリス・アンダーソンさん)は、実店舗では取り扱えないニッチな商品の市場がネット取引によって成立するという「ロングテール論」を提唱したことで有名らしい。

インターネット前の社会では、個人の情報発信手段が今とは比較にならないほど制限されていたため、マスメディア(新聞、テレビ、雑誌など)は、メディアを扱えるというだけで一種の特権を持っていた。
実際、私も15年ほど前にある出版社に就職したが、最初は編集後記を書かせてもらえるだけでも感動したものだった。
それは商売においても言えることで、特権によって儲けることもそれなりに可能だったわけだ。

ところがこのクリスさんも言っているが、現代は誰でも事由に情報発信でき、その分受け取る情報の選択肢も爆発的に増えた。つまり情報の受け手としては、安くたくさんの情報を得ることができる、とても豊かな状況になった。
そういう点では、マスメディアなんて、単なる情報の選択肢のひとつでしかなくなってしまった。つまり情報商人の側からすれば、実に厳しい状況になったということだ。

正直、現代の状況では、私個人は有料メディアとして購入する価値があるのは、新聞くらいだと思っている(新聞社のもつ情報ネットワークはさすがに個人の発する無料情報では代替できないから)。それでもネットで見られる無料情報と比べれば明らかに高いし、県内版や地域版の記事なんか読んだこともないので、読みたい記事だけ購入できればと思ってしまう。

書籍に関しては、かなり前から買わないようにしている。これはもう、あまりにも価格に対して情報の価値が低いからだ。書籍というメディアは一番ネット社会に駆逐されやすい性質を持っている。
きっと、多くの人が私のように情報の値踏みを行っていると思うので、書店における書籍の売り上げは激減しているはずである。

ただし私も、本当に必要な書籍は、買う。ただし、ネットで。
書籍のような「ロングテール商品」は、実際に書店に足を運んで探しても、店に在庫があることはまれで、ほとんどの場合、注文ということになってしまう。
店まで行って、注文して、また取りに行って・・・・バカみたいだ。
そこまで手間をかけるのなら、図書館でリクエストすることだってできる。
おそらく一部の店では導入されていると思うが、早く書店もオンライン注文ができるようにしていかないとダメだ。一番簡単に顧客を囲い込みできるというのに・・・。

話が横道に逸れたが、クリスさんの結論としては、プロであるメディア商人たちは、まさにそのプロとしての腕前を使って、価値ある情報提供をするしか生き残る術はないということだった。
それはかなり難しい話だと思う。

kimmasa1970 at 01:36コメント(0)トラックバック(0)日々のできごと | 何だろう? 

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