2008年03月12日
吉野家、パートを地域正社員に
吉野家ホールディングス傘下の吉野家は6月をめどに、パート労働者を転勤がない地域限定の正社員に登用する制度を始める。パートと正社員の差別待遇を禁止する改正パートタイム労働法の4月施行に対応する。1年後に全正社員の約3割が地域限定になる見通し。牛丼の24時間販売の再開を決めるなど労働負担が増す中で人手不足も深刻化しているため、待遇改善で店長となる人材を確保する。小売業界で先行したパートの正社員化が外食でも広がってきた。
改正法は企業にパートが正社員になる機会を与えることなどを義務付ける。連合も今春の労使交渉で非正規社員の処遇改善を柱に据えている。外食業界でパートの地域限定社員への登用制度はリンガーハットなど一部に限られていたが、大手の吉野家の導入により追随する企業が増えそうだ
<日経 経済 03/12>
少子高齢化による人手不足が格差是正を後押しできるか?
このところの食料品の値上げラッシュで、BSE問題も風化しつつあるのかもしれない。吉野家の売り上げも一時の落ち込みを回復しつつあると聞く。
苦境は企業に試練を与えるが、それを努力で乗り切った後には、貴重な底力が身についている場合もあろう。
長期的な視野で人材を育てる余裕があるかどうかが今後の企業生き残りのカギとなる。