2009年01月21日

シルバー人材センターの研修講師

社労士会からのあっせんで、シルバー人材センターの研修講師をやってきた。去年の春に依頼されていた専門業務登録員の仕事だ。
内容は労災保険法の解説。
テキストは社労士会が用意していてくれたので、それに沿って行えば良く、割と準備に手間取らなくて済んだ。
ただ、実際に喋ってみると、直系尊属の意味があやふやになっていたりして、内心焦る部分もあった。

朝一番で、参加者の方(大半が60歳以上)に全員一言ずつ自己紹介をしてもらった。一種のアイスブレイクだ。
他の講師の皆さんはそういうことはされなかったようだが、ファシリテーション協会の経験もあり、また自分自身の緊張をほぐす意味合いもあって、これが実に効果的だった。
まず、参加者がどんな気持ちでこの場に臨んでいるかがよく分かる。
意見として多かったのは、職安に紹介されて就職に役立つからとこの講座を受講したが、実際にこれで就職にありつけるのかということ。
まあ、私が社労士受験を志した時と同じような不安といっていい。
この点については、開業後わずか1年の社労士がどのくらい世の中から必要とされているかについて話した。
・収入的にはまだ喰えていると言えるところまでいかないが、世の中に社労士のニーズは(特にこのご時世では)ゴロゴロしていて、いずれ収入も追いついてくるという見通しは立っていること。
・ただし、それは社労士資格を取得したという立場であって、受講者の皆さんのように、単に一時的な講座を受講してそれで就職のクチがあるかというとそれは難しいということ。
・けれども、ここで習う知識そのものは、誰でもが生きて働いていく上で知っておかなければ損なことであり、決して無駄にはならないだろうということ。

今から振り返ってみても、講義の内容そのものよりも、この最初の掴みこそがとても大事だったと思う。
受講者の動機をしっかりと受け止めて、方向付けておけば、講義は半分成功したも同然である。
正直、講義の内容はちょっと頼りない部分もあったかもしれない。
でも、彼らにとって一番大事なのはきっとそこではなかったのだと思う。
あと、受験時代に徹底的に理解する(自分の中で理由付けをしながら覚える)ことにこだわってきたこともとても役に立った。
「理解」のお陰で、覚えるべき事実が無味乾燥なものとならず、感情に結びつく。
労災を学ぶ時のキーワードは「給付の手厚さ」だ。
ひとつひとつの制度について、労災の給付というのはこんなにも手厚いものなんだと感じることで、その記憶がより確かなものとなる。
そういう感情を伝えることが、講義の中では大事だと思う。

やる前は本当にこの仕事が億劫で、憂鬱だったのだが、こんなに手応えがあるとは思わなかった。意外と自分は人前で喋るのに向いているのかもしれない。

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kimmasa1970 at 17:51日々のできごと | 社労士 開業 
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