2023年11月01日

どん底を記録する

こんな気分は本当に久しぶりだ。
暗中模索。
このブログを書き始めた当時を思い出す。
解約、解約、解約。
集客失敗、失敗、失敗。
そして世の中は値上げ、値上げ、値上げ。
逆風が収まるのはいつになるのだろう。


顧問料と労働保険料の支払いの滞ったある顧客を訪問した。
コロナのゼロゼロ融資が焦げ付いたのかと思いきや、そんなのはとっくで、それ以外にも色々と不運なアクシデントが続いて経営困難になったらしい。
不運話が出るわ出るわ。

お恥ずかしい話だが、うちの事務所もこのところかなり苦しい。
インボイスだけではない。
解約話が次から次。
いかにこれまでの関係が砂上の楼閣だったかと、悲しくなる。
そのうえ、業務ソフト会社からは大幅値上げの通知。

もちろん、これまでいい時もあまり贅沢をせずに貯めてきたものがあるから、すぐさまどうこうということはない。
それでも、長期戦略を見直さざるをえないほど、風向きは悪い。

顧客と話していて感じたことがある。
運のせいにはすまい。
すべては必然。
そして人生は有限。
悪い流れの時には耐えることも必要だが、虎視眈々と次の一手を考えなくてはならない。

私は元々はただの期間工だった。
今では開業16年の経験とノウハウがある。
最高のスタッフもいる。
減ったとはいえ、私を必要としてくれている顧客もいる。
あの頃のモチベーションはまだ心の中にある。
確かに子供たちは育ったし、巣立った。
実に立派に。
どこに出しても恥ずかしくない子供たちだ。
そして、私はまだ健康に生きている。
老眼だが、仕事はできる。
頭もキレキレだ。
あと30年は生きる自信がある。

何を恐れることがあろう!
むしろもう一度初心に戻って挑戦するチャンスを頂いたのかもしれない。
自分の人生そのものがひとつのエンターテイメントだと思えばよい。
退屈な人生よりも波乱万丈な人生の方が面白がってもらえそうだ。

大事なことはこの逆境から何を学ぶかだ。
人は本当の意味で学ぶことは簡単ではない。
人が本当に本気になれる時は、人生の中で数えるほどしか訪れない。
それが今かもしれない。

本気になるためには、何が必要か?
それは自分の本心を知ること。
自分が本当にしたいことは何か?
それは幸せな経営者を育てること。
幸せな経営者とは何か?
大儲けしていれば幸せか?
確かにある程度の成功は必要だろう。
だが、お金だけではない気がする。
お金はある程度必要だが、それはマズローの5段階の下の方だ。
もっとたくさんの顧客や従業員をもっと幸せにする。
これは幸せの量×質だ。
幸せの量はわかりやすいが、質は難しい。
そこにもマズローが登場する。

私の波乱万丈の人生が、それらの人々が勇気を持つきっかけになるなら、それこそが自分のしたいことだ。
我に艱難辛苦を与え給え!

倒産寸前の顧客は丸3日寝てないと言っていた。

借金なんか気にせず踏み倒していいから、自分の命と健康を大事にしてください。
夜逃げする時は迷わずどうぞ!
最後がどうなろうとも、これまでお付き合いして頂いたご恩は忘れませんから。
でも、もし再起する時は、もっと私に相談してくださいね。

正直小さな会社で顧問料もたくさんは頂けなかった。
それでも、私はその社長を応援したいと思った。
そう思うのは、彼が私と同じ、純粋な挑戦者だからだろう。



kimmasa1970 at 23:58コメント(0) 

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
過去の回想を順に読む場合はこちらから(各項目の記事の最後に「次のページへ」というリンクがあります)
記事検索
Google
にほんブログ村 士業ブログ 社会保険労務士(社労士)へ
楽天市場
楽天ブックスで探す
楽天ブックス
にほんブログ村 士業ブログへ
当サイトでは、第三者配信による広告サービスを利用しています。このような広告配信事業者は、ユーザーの興味に応じた商品やサービスの広告を表示するため、当サイトや他サイトへのアクセスに関する情報 (氏名、住所、メール アドレス、電話番号は含まれません) を使用することがあります。このプロセスの詳細やこのような情報が広告配信事業者に使用されないようにする方法については、ここをクリックしてください。
検索
カスタム検索